岩屋山のぬれ仏(いわややまのぬれぼとけ)  <時代>江戸時代    <地域>東三河
岩屋山のぬれ仏 岩屋堂

<所在地> 豊橋市大岩町岩屋山頂 (JR東海道本線二川駅下車20分)
<概要>
 岩屋山の観音像は岩屋山頂に立つ高さ2.9mの聖観音像である。岩屋山には730年(天平2),行基上人が刻んだと伝えられる十一面千手観音菩薩像を安置する亀見山岩屋堂(きけんざんいわやどう)がある。
 1765年(明和2),豊川にかかる吉田大橋のかけかえのため江戸下谷(したや)の大工茂平(もへい)と弟子の善右衛門(ぜんえもん)が吉田の宿にやってきたが,橋のかけかえは難工事であり,工事も進まず困り果てていた。しかし,岩屋の観音様にすがろうと観音堂に入り七日間橋の完成を祈願すると,観音様のお告げがあり見事橋をかけかえることができたという。そして二人の大工が観音様のおかげと岩屋山頂に建立した。第二次世界大戦中に供出(きょうしゅつ)されたが,1950年(昭和25)に再建され現在に至る。屋外の岩屋山頂に,雨の日はぬれてたつところから「ぬれ仏」と呼ばれた。
<学習のポイント>
 豊橋の象徴的な建造物の一つである岩屋山のぬれ仏が建てられた背景や,吉田大橋の当時の様子についても調べてみよう。
<見学のポイント>
 岩屋山には登山経路が幾つかある。途中険しい箇所もあるが手すりもあり,簡単に登ることができる。豊橋市が一望できる見晴らしである。観音像は国道1号線からも見える。
<参考資料>
「ほの国豊橋」「ふたなん−社会科副読本」「東三河の歴史」

<問い合わせ先・ホームページ>
 豊橋市美術博物館 0532-51-2882  http://www.toyohaku.gr.jp/bihaku/

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