第十五師団司令部址(だいじゅうごしだんしれいぶあと) 国登録文化財
<時代>明治時代 <地域>東三河
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師団司令部(愛知大学旧本館) |
空中から見た第十五師団 |
<所在地> 師団司令部 (豊橋市町畑町字町畑1の1 愛知大学内)
(豊橋鉄道渥美線愛知大学前駅下車3分)
<概要>
第一次西園寺公望(さいおんじきんもち)内閣の時,師団増設方針のもと設置され,1908年(明治41)開庁式が挙行された。 豊橋には,1885年(明治18)から名古屋鎮台(明治21年より師団)豊橋分署として歩兵第十八連隊が今の豊橋公園あたりに駐屯していたので,これにより一層「軍都(ぐんと)」の性格が強まった。
師団設置は,道路の整備や豊橋駅の整備拡張など豊橋に経済効果をもたらしたが,ワシントン会議での海軍軍縮条約の成立など協調外交の風潮のなかで, 1925年(大正14)第十五師団は解団した。その後,陸軍教導学校や予備士官学校が設けられ終戦を迎える。
豊橋市街の南部地域の小中学校や時習館高校,豊橋工業高校,愛知大学などは、こうした陸軍の施設や跡地を利用してできた。師団司令部の建物は愛知大学旧本館として大学構内に残り,国登録文化財である。<学習のポイント>
第十五師団の設置と養蚕(ようさん)で栄えた豊橋の歴史をあわせて考えてみよう。
<見学のポイント>
豊橋市街南部には、まっすぐ延びる国道259号線など演習用地の面影が残っている。
<参考資料>
「豊橋市史」「東三河の歴史」「歩兵第十八聯隊史」「豊橋の史跡と文化財」「南栄町物語」
<問い合わせ先>
愛知大学
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