田口線(たぐちせん)   〈時代〉昭和時代  〈地域〉東三河
郷土館に展示されている田口線の車輌 廃線後の様子

〈所在地〉北設楽郡設楽町田口アラコ14 (JR飯田線本長篠駅からバスで1時間)
〈概要〉 
  田口線は新城市の本長篠駅(JR飯田線)と北設楽郡設楽町田口を結ぶ鉄道であった。
 1929年(昭和4)に開業し,本長篠駅から三河田口駅までの全長は22.6kmであった。当初の計画では三河田口の駅を田口市街に建設する予定であったが,測量の結果,田口市街に乗り入れるには 約200mの高低差があったので,駅は寒狭川沿いに建てられ,駅と田口の町の間をバスが結んだ。
 田口線は貨物列車としても利用されていた。御料林の伐木を運送することが本来の目的であった。 1951年(昭和26)には「神武景気」の波に乗り,たくさんの木材が搬出された。
 しかし,昭和30年代になると,過疎化のあおりを受け利用者が減少し, 自家用車の普及やトラックによる貨物輸送が中心となったことも,利用者減少に拍車をかけた。 また,台風による被害もあり,1968年(昭和43)8月31日に廃線となった。

〈学習のポイント〉
 電車内部の展示品を手掛かりに,当時の人々の暮らしを想像してみよう。また,廃線になった時代背景を考えよう。

〈見学のポイント〉
 奥三河郷土館には実際に走っていた田口線の電車が展示してある。車内には旅客運賃表や停車駅の駅名などの貴重な資料が残されている。 また,田口線の線路跡は舗装化され,ウォーキングコースやサイクリングロードとしても利用されている。

〈参考資料〉
 「設楽町誌村落誌」「したらの文化財9 図録 田口線と用具」

〈問い合わせ先〉
 設楽町奥三河郷土館  0536−62−1440

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