巣山の木造阿弥陀如来坐像(すやまのもくぞうあみだにょらいざぞう) <時代>鎌倉時代 <地域>東三河
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木造阿弥陀如来坐像(熊野神社) |
木造聖観音菩薩坐像(熊野神社) |
<所在地> 新城市巣山字ハマイバ51(JR飯田線三河大野駅下車車20分)
<概要>
巣山には,かつて高福寺と栖雲寺という寺院があったが,明治維新の神仏分離令により廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)が行われ廃寺となった。その後,高福寺の本尊であった木造阿弥陀如来坐像は,木造観音菩薩坐像と共に地元の人々によって熊野神社境内の堂に保管されていた。現在は,その他の多くの貴重な仏像と共に熊野神社収蔵庫に保管されている。阿弥陀如来坐像は,像高88.8p,寄木造の漆箔像で,光背は二重円相で,台座は蓮華坐である。胎内の背面にある墨書によると,1244年(寛元2)に行慶によって造られたという。聖観音菩薩坐像と共に藤原仏の特色を残しながら,鎌倉時代の特色をも示す仏像で,共に国の重要文化財に指定されている。
<学習のポイント>
廃仏毀釈について調べてみよう。また,明治維新政府による廃仏毀釈という宗教改革の嵐が,新城市巣山という奥三河の小さな山村においても吹き荒れたことを理解しよう。
<見学のポイント>
これらの仏像は一般公開はしていない。拝観を希望する場合は,新城市役所(鳳来総合支所)鳳来文化課に問い合わせる必要がある。巣山から車で5分ほど行ったところに阿寺の七滝(国名勝・天然)がある。
<参考資料>
「東三河の歴史」「図説東三河の歴史」「愛知県の歴史散歩」
<問い合わせ先>
新城市役所(鳳来総合支所)鳳来文化課 0536-32-0648
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