豊橋筆(とよはしふで) 通産大臣指定伝統的工芸品 <始まり>江戸時代末期 <地域> 東三河
筆づくり作業 佐野重作石碑

<所在地> 豊橋市新吉町 龍拈寺(りゅうねんじ)境内佐野重作碑 (豊橋市新吉町)(豊橋鉄道市内線 札木電停下車10分)
<概要>
豊橋筆は生産本数で広島県熊野町についで全国2位を記録し,特に高級品の分野では生産数量と金額ともに他産地を大きく引き離し,実に高級品の7割が豊橋で産出されている。
豊橋筆の起源は1804年(文化元)にさかのぼり,京都の筆師であった鈴木甚衛門が吉田藩学問所の御用筆匠に迎えられ,毛筆を製造したのが最初であるとされる。以後,財政難に悩む藩士の内職となり,明治時代になって教育の定着とともに毛筆も著しく普及した。その後,毛筆製造業の芳賀次郎吉に弟子入りした佐野重作が,神明町で独立開業し従来の製造法に独自の工夫を加えて改良すると,需要は更に拡大した。また,豊橋に立ち寄った奈良の墨商人の助言に基づき東京方面に販路を開いた結果,安価で品質良好であった豊橋筆は好評を博し,広く取り引きされるようになった。

<学習のポイント>
伝統工芸豊橋筆の製造方法を見学してみよう。明治時代の殖産興業として,豊橋の伝統的地場産業である豊橋筆の生産拡大の様子を調べてみよう。

<見学のポイント>
申し込めば製造工程を見学できる製作所があり,地元の小学校がよく見学に訪れる。

<参考資料>
「豊橋筆」「東三河の歴史」「東三河の近代を築いた人びと」

<問い合わせ先>
豊橋筆振興協同組合     0532-53-4995
豊橋市産業部商業観光課  0532-51-2425

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