安久美神戸神明社の鬼まつり(あくみかんべしんめいしゃのおにまつり) 国重要無形文化財
<時代> 平安時代より <地域>東三河
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鬼まつり |
安久美神戸神明社 |
<所在地> 安久美神戸神明社 豊橋市八町通(はっちょうどおり)三丁目
(豊橋鉄道市内線豊橋公園前下車1分)
<概要>
1980年(昭和55)に国の重要無形民俗文化財に指定された「豊橋神明社の鬼祭」は,天下の奇祭として知られ,赤鬼と天狗(てんぐ)のからかいが有名である。
赤鬼は,虎の皮のふんどしをしめ御幣(ごへい)を背負っている。 一方,天狗は,具足(ぐそく)に身を固めなぎなたを持っている。 からかいのあと,敗れた赤鬼は付け人のふりまくタンキリ飴(贖罪(しょくざい)の意味が込められている)とともに境内を出て町内を駆け回り,
拝殿前では神楽(かぐら)などが催される。飴と一緒に白い粉もまき散らすので見物人も真っ白になるが、この粉をかぶると夏病みしないと伝えられている。
「高天原(たかまがはら)に暴ぶる神(赤鬼)が現れて悪戯(いたずら)するので,武神(ぶじん)(天狗)が懲(こ)らしめようとして戦い, 最後には一同和親して神楽(かぐら)の舞いをした」という神話を田楽(でんがく)に取り入れて, 祭りの神事としたといわれる。 その年の豊作と繁栄を祈願する例祭である。祭りは平安時代に始まったといわれる。古式の型が現在に伝えられたものとして価値が高い。
<学習のポイント>
安久美(あくみ)神戸(かんべ)神明社の創建の由来が,939年(天慶2)の平将門の乱平定に端を発することや, 伊勢神宮と三河国飽海(あくみ)郷神領の関係を調べてみよう。
<見学のポイント>
例祭は元来陰暦の正月13日と14日の両日に行われたが,明治時代には2月14日と15日に, 1968年(昭和43)からは2月10日(宵祭)と11日(昼祭)の両日に改められた。
<参考資料>
「東三河の歴史」「豊橋の史跡と文化財」
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