豊橋のうずら(とよはしのうずら) <時代>昭和時代  <地域>東三河
養鶉場の全景 養鶉場内の様子

<関係地>豊橋市など
<概要>
 愛知県はうずら卵の生産で全国シェアの60%以上を占めており,豊橋地域(田原市,新城市を含む)では県全体の約80%を占め全国一の産地となっている。現在,約40戸の養鶉(ようじゅん)農家が約400万羽を飼育していて,1戸当たりの飼育数は約10万羽,1日当たりの産卵量は320万個余となっている。法人化された大規模業者もあるが,多くは個人経営で専業の割合が高い。農家から出荷された卵の約6割は,ゆで卵にされ,殻をむいて加工食品として袋詰めや缶詰にされている。残りの約4割は,生卵としてパック詰めされ、東京を始め全国各地に出荷されている。
 豊橋を中心とするうずら産業は大正10年頃が起源であるが,昭和7年には約65万羽が飼育されていた。戦後共同選卵や共同出荷が始まり大きく発展を遂げた。この地方でうずら飼育が盛んになった理由としては,@温暖な気候が飼育に適していたことA元々養鶏が盛んで,関連して飼育機材業者も多かったことB東京,大阪の二大市場の間で交通の便もよかったこと,などがあげられる。

<学習のポイント>
 うずら卵の生産について,うずらの飼育から卵の出荷までの様子を調べてみよう。
 うずら卵の生産に携わっている人々の,工夫や苦労について調べてみよう。

<見学のポイント>
  豊橋市西幸町(にしみゆきちょう)には,日本で唯一のうずら専門農協「豊橋養鶉農業協同組合」があり,申し込むと卵の洗浄殺菌ラインや自動パック詰めラインなどが見学できる。

<参考資料> 「あいちの地場産業」

<問い合わせ先・ホームページ>
 豊橋養鶉農業協同組合 http://www.uzura.or.jp/

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