1 研究の目的社会の情報化が進展する中で,情報モラル教育を通して,児童生徒が情報社会で適正に活動するための基となる考え方や態度を育成することが大変重要な課題となっている。 本研究では,児童生徒の発達段階やインターネット利用の実態に応じて各学校段階で適切な指導が行えるよう,指導例やカリキュラム,教材などについて調査研究し,具体的な活用方法を提示することを目的とした。 2 研究の方法本研究は平成21〜22年度の2年間で,所内研究員によって情報モラル教育に関する教材や指導資料を調査し,リンク集や教材等の作成や活用方法を検討した。 3 研究の内容(1) 子どもたちのインターネット利用の実態把握・学校非公式サイトの調査・プロフ・ブログ,ゲームサイト等のコミュニケーションサイトの調査(2) 「情報モラル教育に関する実態調査」の分析・愛知県立学校の情報モラル教育に関する実態調査(平成21年秋実施)の分析(3) 情報モラル関連のコンテンツの活用促進・情報モラル関連コンテンツの調査・情報モラル関連コンテンツのリンク集作成(4) 年間指導計画例及び学習指導例の作成・指導内容例・高等学校情報モラル年間指導計画例・学習指導例(5) 情報モラル教育の啓発・教員研修用教材の作成・保護者配布資料の作成4 研究のまとめと課題 実際に指導にあたる教員が,インターネットの現状に対する正しい認識と知識をもち,子どもたちに対して適切な指導をすることが大切である。また,児童生徒の実態を踏まえ,学校の課題を把握し,情報モラル教育に必要な資料や教材など,最新の情報を提供するためにも,学校と連携して研究を継続していく必要がある。 |