| 1 はじめに児童生徒の実態に関する全県的なデータの蓄積を目的とし,平成7年度に第1回,平成12年度に第2回の実態調査を実施した。そして,平成15年度には,平成12年度の調査内容を踏まえ,第3回の実態調査を実施した。ここに,第3回の調査の中間報告として,各質問ごとの集計結果の分析を提示する。
 
 2 研究の目的
 愛知県における小学校,中学校及び高等学校の児童生徒の学校や家庭における実態及びその意識を調査して,今後の教育研究や実践に生かせる基礎的な資料を作成する。また,平成14年度からの学校週5日制の下,現行の学習指導要領の実施に伴い,児童生徒の学習や生活に与える影響について調査研究する。
 
 3 研究の内容
 (1) 調査項目等の作成
 平成12年度に実施した調査項目についての内容を吟味し,「基本的な生活」「家庭生活」「学校生活」「生き方と人間関係」「情報社会」の項目を設定し,それぞれについて調査のねらいを定め,アンケートの質問を作成した。
 ア 基本的な生活
 ・ 家庭でのあいさつ,朝食,就寝,忙しさなどの基本的な生活の様子
 イ 家庭生活
 ・ 帰宅後の家庭での過ごし方
 ・ 家族との交流の実態と家族に対する意識
 ・ 学習塾に通う実態
 ・ 地域とのかかわりの様子
 ウ 学校生活
 ・ 学校生活に対する満足度
 ・ 学校での学習への取組の様子,学習に対する意識
 エ 生き方と人間関係
 ・ 家庭生活や学校生活での,家族,友人,教師などとのかかわりの様子及び意識
 ・ 自己の生き方に対する志向及び進路に対する意識
 オ 情報社会
 ・ コンピュータと携帯電話の所有や使い道
 (2) アンケート調査の実施
 ア 調査方法    質問紙法による
 イ 調査期間    平成15年9月1日〜平成15年9月25日
 ウ 調査実施校  愛知県内の公立小学校27校,公立中学校21校
 県立高等学校14校
 エ 調査対象者  小学校第4学年〜第6学年の児童(4,458名)
 中学校第1学年〜第3学年の生徒(4,232名)
 高等学校第1学年〜第3学年の生徒(4,707名)
 (3) 調査結果の分析
 本研究は児童生徒の実態に関する基礎的な資料の作成が目的であるため,調査結果については基礎的なデータを示すこととした。そして,調査結果の中から特徴的な傾向が見られるものについて分析を掲載した。
 (4) 過去の調査結果との比較
 平成12年度の調査と内容が同じもののうち,調査結果に変化が認められる場合のみ記述した。
 
 4 おわりに
 本研究の調査結果が,学校教育に直接的,間接的にかかわる多くの方に活用されることを願っている。
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