高等学校数学でのxmaxima利用(1/3)

1.xmaximaとは

xmaximaは,MIT(マサチューセッツ工科大学)のMacsyma systemをWilliam F.Schelterさんが,Common Lispで実装した本格的な数式処理システムです。現在ではGNU Public License(*1)のもとにリリースされており,数式処理だけでなく,グラフ作成も可能です。

ここでは,KNOPPIX(*2)に収録されているLinux版xmaximaでの操作を解説しますが,xmaximaのベースとなるmaximaやWindows版xmaximaについても操作性はほとんど同じとなります。
(*1)FSFの理念に基づいて明文化されたソフトウェアライセンス体系。主にGNUプロジェクトで開発されたソフトウェアや,その派生物などに適用されています。ソースコードの公開を原則とし,使用者に対してソースコードを含めた再配布や改変の自由を認めています。また,再配布や改変の自由を妨げる行為を禁じています。
(*2)CD1枚で起動できるLinuxの代表格。xmaximaは,産業技術総合研究所が配布している日本語版KNOPPIXには収録されていませんが,数学版KNOPPIX/Mathや愛知県総合教育センター版KNOPPIX(APEC-KNOPPIX)に収録されています。

2.基本操作

(上図の例では,(C1)行のの計算結果が,(D1)行に表示されています。)

前ページへ/次ページへ