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生徒実習課題例

ライフゲーム

アルゴリズムを考え、シミュレーションしよう。


科目の中の位置づけ

情報の科学(2)イ 問題の解決と処理手順の自動化
情報の科学(2)ウ モデル化とシミュレーション


実習内容

ねらい

 周囲の状況の影響を受け、セル(細胞、生物)が生きたり、死んだりしていく様子をシミュレーションしたライフゲーム(コンウェイ(イギリス、数学者)が1970年に考案)を題材にし、モデル化とシミュレーションについて理解する。

実習に必要なもの

作業用プリント(下記の課題ファイル例中にプリントの例があります。)

課題用ファイルの例
 課題用ファイルの例を作成しました。
 表示するときは、下記のファイル名をクリックしてください。
   "lifegame.xls" Excel 97-2003ブック (52KB)
 保存する場合は、表示した後、[ファイル]→[名前を付けて保存]してください。

授業プリント例  授業用プリント、確認テスト、評価規準の例を作成しました。
   "17_lifegame.doc" Word 97-2003文書 (42KB)

ライフゲームの規則


(1)セルは、細胞または生物を表し、数字の1は生、0は死の状態を示す。
(2)ゲームは、世代交代を繰り返して進んでいく。
(3)あるセルの周囲の状態が、次の世代におけるそのセルの生死を決定する。
(4)生死の決定は、次のように決定する。@ 1つのセルは、周囲8個のセルに囲まれていて、現在生きているセルの周囲8個のセルのうち、生きているセルの数が、2個か3個の場合、そのセルは次の世代に生存する。
A 現在生きているセルの周囲8個のセルのうち、生きているセルの数が、0個、1個、または4個以上の場合、そのセルは次の世代で死亡する。
B 現在死亡しているセルの周囲8個のセルのうち、生きているセルの数が、3個の場合、その死亡しているセルは次の世代で復活する。

実習方法

  1. 規則を読み理解する。
  2. 規則を分かりやすく、書き直す。
  3. 書き直した規則にもとづき、手作業でシミュレーションする。
  4. コンピュータを用いてシミュレーションする。



時間配分 100分

時間配分 生徒の動き 教師の動き
10分 学習内容
  • モデル化とシミュレーション
モデル化の方法(例.ライフゲーム)。
作業プリント配布。
実習方法の説明。
10分 実習内容
  • 規則を読み理解し、分かりやすく書き直す。
巡回し、補足説明。

書き直した規則を提示例.
(1)あるセルの周囲の生きているセルの数を数える。
(2)その数が2個のとき、あるセルの生死の状態は現状のまま。
(3)その数が3個のとき、あるセルの生死の状態は生。
(4)それ以外の数のとき、あるセルの生死の状態は死。
10分 実習内容
  • 作業プリントの例について、次の世代を手作業でもとめる。
    1. 周囲の生きているセルの数を数える。
    2. その数をもとにして次の世代のセルの生死を判定し、表を完成させる。
巡回、補足説明
15分 実習内容
  • コンピュータでシミュレーションする方法について考える。
使用するソフトは、表計算ソフトやプログラミング言語など何を用いてもよいとする。
(課題用ファイル例は、基本的に表計算の機能のみで作成。)
5分 実習内容
  • 作業プリントの提出。
  • コンピュータの終了。確認。
作業プリントの回収。

本時のまとめと次時の予告。

次回までに、構想を考えてくるように指示。
35分 実習内容
  • ライフゲームをコンピュータでシミュレーションする。
巡回、補足説明。

10分 実習内容
  • 制作物の完成
  • 制作物を相互評価
巡回。

5分 実習内容
  • 制作物の提出。
  • コンピュータの終了。確認。
制作物の回収。

本時のまとめと次時の予告