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生徒実習課題例

ニュース映像の作成

取材して、編集して、ニュース映像を作成しよう。


科目の中の位置づけ

社会と情報(2)ウ 情報通信ネットワークの活用とコミュニケーション
社会と情報(4)ア 社会における情報システム
情報の科学(1)ウ 情報システムの働きと提供するサービス
情報の科学(4)ウ 情報社会の発展と情報技術


内容

ねらい

 班ごとに題材を決めて取材を行い、その結果を1分間程度のニュース映像にまとめる。各班のニュース映像を視聴し、相互評価をする。
 ニュース映像の作成を通して、肖像権や著作権に配慮することも学ぶ。

実習に必要な機器、材料

 ディジタルビデオ(動画が撮影できるディジタルカメラでも可)、ディジタルカメラ、ICレコーダ(パソコンにマイクをつないで録音してもよい)、動画編集ソフト、音声編集ソフト

 動画、音声の編集ソフトは、市販されているものもあるが、ここでは、フリーソフトとして、無料で入手できるものを紹介する。
[動画編集ソフト]
  • Windows ムービーメーカー
    Windows Meのアクセサリとして提供されている。

  • Windows ムービーメーカー2
    Microsoft社のWebサイトからダウンロードできる。ただし、使用できるOSは、Windows XPのみである。

  • VirtualDub
    http://www.virtualdub.org/indexより、”Downloads”→”VirtualDub at SourceForge”→”List download mirrors for V1.5.8 release build (VirtualDub-1.5.8.zip)”)とたどり、ミラーサイトを選択し、ダウンロード


[音声編集ソフト]
制作物の例
 授業で作成された絵コンテの例です。
  "cont1.doc" Word 97-2003文書 (30KB)
  "cont2.doc" Word 97-2003文書 (41KB)

実習方法

  1. テレビ局が作成したニュース映像を視聴し、その映像の絵コンテを作成し、内容の構成を学ぶ。
     参考:TBS News i
  2. 各班で作成するニュースの題材を決め、シナリオ、絵コンテを作成する。
  3. 絵コンテに基づき、取材、撮影を行う。
  4. 映像の編集を行う。
  5. 原稿を読み録音をし、音声のファイルの編集を行う。
  6. 映像と音声を合わせて、ニュース映像を完成させる。
  7. 完成した映像を視聴し、相互評価を行う。

時間配分 250分

時間配分 生徒の動き 教師の動き
20分 学習内容
  • 制作物(ニュース映像)の例ニュース映像を視聴し、制作物のイメージを作る。

  • 絵コンテの書き方





  • ニュース映像の例を提示する。
    • テレビ局のWebページに配信されているものから、適当なものを提示する。
    • 内容の構成がわかりやすいものを選ぶ。
  • 絵コンテの書き方を実例をもとに説明
    • 映像の構図、コメント(映像の補足説明、アナウンサーのナレーション)、時間などを記入
    • 絵コンテの例(Wordファイル参照)
30分 実習内容
  • ニュース映像を配信しているテレビ局をWeb上から検索する。

  • ニュース映像を視聴し、その絵コンテを作成する。
    • アナウンサーのナレーションも聞き取り、コメントの欄に記入すること(ニュース原稿を作成するときの参考にする)。


  • 検索したテレビ局のWebページのURLを記録するように指示する。
    • 検索に時間がかかっているようなら、事前に選んでおいたテレビ局のURLを紹介する。

  • テレビ局によっては、始めの数秒のみ動画で、残りは音声しか配信されていな場合もあるので、注意するように指示する。

  • アナウンサーのナレーションが、Webページ上にテキストとして、表示してあるも多いので参考にするように指示する。

  • 参考TBS News iCBC News iなどは、ニュース映像数も多く、Windows Media Player、RealOne Playerのどちらにも対応した映像が配信され、かつ、映像開始からの時間が表示されるなど、絵コンテを作成するのに都合がよい。
20分 実習内容
  • ニュースの構成
    • 作成した絵コンテのアナウンサーのナレーションについて、見出し、概要、詳細、解説・補足、コメントのどの部分なのかを指摘する。


  • ニュースの構成
    • 見出し
    • 本文・状況(概要)
    • 本文・状況(詳細)
    • 解説・補足(状況の補足説明、エピソード、インタビューの内容)
    • コメント(今後の予想、問題点、意義)
     基本は、「5W1H」を確実に伝える。
30分 実習内容
  • 各班で、ニュースにする題材を決め、役割分担を行う。必要な機材のリストアップ。

  • 各班で決定した題材と役割分担、必要な機材を用紙に記入し提出する。

  • 全体のテーマについては、過去の授業で調べた内容、学校(行事、部活動)の紹介、町の紹介、ペットの自慢、マイブームなどから、生徒の興味にあわせて設定し、その範囲内で各班ごとに題材を決めさせる。

  • 役割は、カメラ、記者(メモ・写真による取材の記録、ニュース原稿の作成)、アナウンサー、編集など。
    • 班の人数によっては、同一の係りを複数の生徒で分担したり、ひとりの生徒が複数の係りを兼務したり、工夫する。
    • 進み具合によって、役割分担を、次回の授業にまわしてもよい。

50分 実習内容

班で、分担し、下記の実習を行う。
  • 、絵コンテを作成する。

  • 効率よく、取材ができるように、撮影の順序を考える(絵コンテの順に撮影する必要はない)。
  • 取材の準備(取材相手の選択、インタビューの内容の決定)


  • 絵コンテを作成するように以下の点を考慮するように指示する。
    • どのような映像が必要か考える。
    • 伝えたい情報が効果的に伝わるように、順序を考える。

  • 取材にあたり、取材相手への依頼や日程調整(時間、場所)が必要となることを指摘する。

  • 人物を撮影する場合、相手に許可を得るように指示する(肖像権への配慮)。

  • 各班を巡回し、適宜、助言を与える。

  • 取材は、休日、長期休業中、放課後などに、行うように指示する。

  • 次回の編集の実習は、取材の終了後しか行えないので、全部の班の取材が終了するころに設定する。(今回の授業までを、長期休暇前に行い、取材を長期休暇中の宿題にしてもよい。)

各班の取材が終了するまで、座学か他の実習を行う。
70分 実習内容
  • 映像の編集
  • ニュース原稿の作成
    1. 伝えたい内容を箇条書きにする。
    2. 構成を考えて、順序を決める。
    3. 自然な話し言葉に、何度も読んで訂正する。
  • ニュース原稿を読み、ナレーションを録音
    • アナウンサーは、原稿を読んで、練習する。
    • 正確に伝えることが重要なので、原稿を暗記しない(原稿を見ながら読む)。
  • 映像とナレーションをあわせて、ニュース映像を完成させる


  • 絵コンテをもとに、映像を編集するように指示する。
  • 1分間で300字ぐらいの長さの原稿を作成するように指示する。
  • 映像とナレーションの量のバランスに気をつけるように指示する。
  • アナウンサー役の生徒に、原稿を読み、話し言葉になるように、原稿を訂正するように指示する。
30分 実習内容
  • 制作物の提出。
  • 作品発表。相互評価。
  • 自己評価。

  • 相互評価の観点
  • 自己評価の観点