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生徒実習課題例

流行っている店に人が集まるのはなぜ?

店に行列ができる様子をシミュレーションしてみよう!


科目の中の位置づけ

情報の科学(2)ウ モデル化とシミュレーション


実習内容

ねらい

 モデル化とシミュレーションの考え方や方法について理解し、実際の問題解決に活用できるようにする。
 題材として、流行っている飲食店にお客さんが集まる様子をシミュレーションしてみましょう。

実習に必要な機器、材料

Excelなどの表計算ソフト(関数のみでシミュレーション可能。マクロ、VBAは利用しない。)

課題

設定
 ある町に、隣り合う2軒のラーメン屋さん、AとBがあるとします。
 この2軒とも、12時0分に開店して、12時59分にオーダーストップするとしましょう。
 1分毎に客がひとりやってきて、A、Bのどちらかのお店に入り食事をします。入店15分後に、退店するとします。



 A〜Cの条件に基づき、1分ごとの店内の客数をA、B店ごとにシミュレーションし、時間による客数の変化を分かりやすくグラフ化しましょう。また、再計算(Excelの場合はF9キーを押す)し、日によって、結果が変わるかどうか確かめてみましょう。

課題 A
 客は、A、B店のどちらにも同じ確率で入店すると仮定して、シミュレーションしましょう。
  • A店に入店する確率・・・2分の1
  • B店に入店する確率・・・2分の1

  シミュレーション結果の例


課題 B
 なにも情報がない場合、混雑している店の方が「おいしいのかな」と思って、入店したことはありませんか。その状況をシミュレーションしてみましょう。
  • 混雑に関係なくA店に入店する確率・・・4分の1
  • 混雑に関係なくB店に入店する確率・・・4分の1
  • 混雑している店の方へ入店する確率・・・2分の1

  シミュレーション結果の例


課題 C
 A店は人気がでてきて、いつも開店前に客が並ぶようになりました(いつも10人が並んでいるとしましょう)。この状況をシミュレーションしてみましょう。
  • 開店時、つまり0分での客の総数に10を足す。
  • 確率は、課題 Bと同じ。

  シミュレーション結果の例


授業プリント、解答例のExcelファイル
 A4版の授業プリントおよび解答例をExcelのファイルです。
 表示するときは、下記のファイル名をクリックしてください。
   "gyouretu.xls" Excel 97-2003ブック (78KB)

 保存する場合は、表示した後、[ファイル]→[名前を付けて保存]してください。
 

実習方法

  1. モデル化とシミュレーションについて学習する。
  2. 課題Aに取り組む。
  3. 制作物の提出。発表。自己・相互評価。  (各種チェックシート例に制作物の評価シートがあります。評価の観点を適宜変更して利用可能。)


時間配分 100分(生徒の習熟の度合いにより変更)

時間配分 生徒の動き 教師の動き
10分 学習内容
  • モデル化とシミュレーション
  • 課題Aの進め方

モデル化
シミュレーション

課題Aの説明
制作物の例を提示

実習プリントの配布
40分 課題A
  • シミュレーションの作成

Excelの関数の紹介
 ・rand、int、if、sum

巡回し、補足説明。

30分 課題B
  • シミュレーションの作成
    (課題Aで作成したシートをコピーし、改良)
課題Aで作成したシートは変更せず、新しいシートに作成するように指示。

巡回し、補足説明。
10分 課題C
  • シミュレーションの作成
    (課題Bで作成したシートをコピーし、改良)

課題Bで作成したシートは変更せず、新しいシートにコピーして作成するように指示。

巡回、補足説明。

10分 学習内容
  • 授業プリントをまとめ、提出。
  • 作成した制作物のファイルを指定された方法で提出。
  • コンピュータの終了確認。
授業プリント、制作物ファイルの回収。

ファイルの提出を確認。