実習を終えての反省点および工夫をした点

・実習では「テキスト音楽サクラ」および「MIDIオルガン」の2つのソフトウェアを使用した。
・「MIDIオルガン」は音源が128種類の音をパソコンのキーボードを使って確認することができ、実習の中では「MIDI音源」、「コード/和音」についての確認、「メロディ」作成などに使用をした。
・一つ一つのトラック作成には「テキスト音楽サクラ」を使用し、「ヘルプ・オンライン・マニュアル」を参考に入力練習を行った。
・4時間(200分)ということで実習課題例を作成したが、ソフトウェアがうまくインストールできていなかったり、ハードウェアのトラブルがあったために、実際には6時間で実施をした。なお、トラブル等がなければ、配当時間は4時間が妥当と思われる。
・音が40台のパソコンから出るということで、他の教室に音が漏れることを考え、1個100円のヘッドホンを30個あらかじめ準備をしたが、実際には4時間目に当たる「メロディをつくろう」でのみ使用をした。
・最初に行ったクラスではうまくソフトが起動しなかったり、音が出なかったりでトラブルが続き、大変手間取ってしまった。
・コード進行にベースを入れ、ドラムを重ね、メロディを作曲するということで、音楽的な知識が必要となる難しい学習内容であったが、生徒全員が意欲的に、非常に熱心に音楽制作に取り組んだ。
・実際に苦労して音楽を制作したことで、自分がつくった曲を勝手にコピーされたり、改変されたりしたときの心の痛みを知ることができ、、他人の作品を大切にする気持ちや著作権尊重の意義を理解することができた。
・実習後、音楽の授業で「作曲」を行うことになったが、例年より理解力があって、コード進行にあった音の選び方もよくできているとのことである。

以下は実習の最後に行った自己評価の結果である。



「音楽をつくろう!」についての自己評価

評 価 項 目 男子(140人) 女子(133人) 全体(273人)
よくできた・理解できた ふつう・まあまあ理解できた あまりできなかった・理解できなかった よくできた・理解できた ふつう・まあまあ理解できた あまりできなかった・理解できなかった よくできた・理解できた ふつう・まあまあ理解できた あまりできなかった・理解できなかった
1 MIDIの仕組みについて 17% 66% 17% 17% 59% 24% 17% 63% 21%
2 校歌の入力について 32% 52% 16% 37% 53% 11% 34% 52% 13%
3 コード進行の仕組み(入門)について 21% 62% 16% 26% 58% 17% 23% 60% 16%
4 スリー・コード/循環コードを使ってコード進行パターンを作ることについて 16% 63% 21% 18% 60% 22% 17% 62% 22%
5 ドラム(パーカッション)の入力について 36% 42% 21% 47% 44% 10% 41% 43% 16%
6 ベース(低音)の入力について 24% 51% 25% 41% 46% 13% 33% 48% 19%
7 メロディの作成について 20% 44% 36% 30% 47% 23% 25% 45% 30%
8 音の大きさ・強さ・長さについて 34% 45% 21% 40% 50% 10% 37% 48% 15%
9 音色の設定について 44% 42% 14% 60% 34% 6% 52% 38% 10%
10 音楽作成全体について 19% 64% 18% 25% 59% 16% 22% 62% 17%
11 音楽著作権の保護について 29% 57% 14% 38% 57% 5% 33% 57% 10%
合 計 27% 53% 20% 34% 52% 14% 30% 52% 17%

音楽作成についての感想
※( )内は答えた生徒数
難しかったが、とても楽しかった(72)。一つ一つの音を表現することが難しかった(69)。音楽をつくるのは初めてであったが,とても楽しかった(44)。音楽をつくることで音楽家の偉大さ・つくることの大変さがよく分かった(39)。メロディをつくるのが大変だった(24)。パソコンで音楽をつくれることを知って、とても驚いた(23)。仕組みが複雑すぎてよく分からなかった(18)。時間があったら、またつくってみたい(17)。最初は難しかったが、慣れれば手軽にできそうである(16)。いくつかの音を合わせるのが難しかった(9)。情報の授業を通して、とてもよい経験ができた(7)。音楽をつくることで著作権の大切さがよく分かった(7)。できあがった曲を聴いて感動した(7)。自分の考えたことが音になって楽しかった(5)。音楽作成する方法が学べてよかった(4)。もう少し時間が欲しかった(4)。難しすぎて、もうやりたくない(2)。音楽が分からないので、もっと理解したい(2)。今までで一番楽しかった(2)。いろいろな曲がつくれてよかった(2)。みんながつくった曲が聴けてよかった(1)。いろいろな音色があって面白かった(1)。学校の授業とは思えないくらい楽しかった(1)。

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