生徒実習課題例 |
科目の中の位置づけ社会と情報(1)イ 情報のディジタル化社会と情報(1)ウ 情報の表現と伝達 内容ねらいデジタル化された音・音楽は、マルチメディアの中でも重要な要素となっている。音楽は数少ない万国共通な表現方法であり、音楽を作成することは、独創性・発想力・表現力を高める最もよい方法の一つであるといえる。コンピュータを使って音楽を制作する一連の過程を扱い、MIDI音楽の仕組みについて理解を深め、さらに音楽科の授業と連携を図ることによって、伝えたい音・音楽を正確に表現する技能を身につける。また、音楽作成することで制作する立場に立って著作権保護の意義について考える。実習に必要な機器、材料 |
種類 | 具体的な機材・ソフトウェア等 |
MIDI編集ソフトウェア | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() (使用方法はそれぞれのソフトウェアのヘルプまたはオンライン・マニュアルを参照する。) |
MIDI音源 | GM規格以上の音源(シンセサイザー)が最近のWindowsパソコンには搭載されている。 Microsoft GS Wavetable SW Synth を利用する。 |
MIDIキーボード(※必要に応じて) | ソフトウェアMIDIキーボード、MIDIオルガン、![]() |
オーディオ機能を備えた VST、VSTi、ASIO対応音楽制作 ソフトウェア(※必要に応じて) |
![]() |
授業プリント例、授業プレゼンテーション例を各授業ごとに作成した。 授業プリント例 表示するときは、ファイル名をクリックしてください。 実習プリント1 ![]() 実習プリント2 ![]() 実習プリント3 ![]() 実習プリント4 ![]() 5線符 ![]() プレゼーテーション例 表示するときは、ファイル名をクリックしてください。 プレゼンテーション1 ![]() プレゼンテーション2 ![]() プレゼンテーション3 ![]() プレゼンテーション4 ![]() |
実習方法
発展学習
時間配分 200分 |
時間配分 | 生徒の動き | 教師の動き |
10分 |
<1時間目>MIDI音楽の仕組みを理解しよう。 |
・アナログとデジタルの違いについて説明する。 ![]() |
10分 | ・公開されているMIDI音楽を聴いたり、実際に入力をすることでその仕組みを理解する。 |
・インターネット上にあるフリーのMIDI音楽を集めたサイトを利用してMIDI音楽を聴かせる。 |
30分 | ・MIDIソフトウェアの簡単な使い方を校歌を入力しながら確認をする。 ・操作方法を確認しながら入力をする。 |
・MIDIソフトウェアの簡単な使い方についてプロジェクタを使って説明する。 |
25分 | <2時間目>コード進行の仕組みについて考えよう。 ・音楽の基礎知識の確認と メロディやサウンドの基本となるコード進行の仕組みについて理解する。 |
・![]() ・ ![]() |
25分 | ・パソコンを使ってコード(音符)を入力して音の確認をする。実際に音を聴きながらコード進行を組み立てる。 |
・和音の入力方法を説明する。 ・授業プリント例、授業プレゼンテーション例 、 5線譜 |
20分 | <3時間目>(8小節の)リズム・パターンをつくろう。 ・個人または2人のグループで作成する(2人でそれぞれで作成する場合はコピー&ペーストをして1つのファイルにまとめる)。 ・繰り返しの部分はコピー&ペーストを使うなどしてリズム・パターンを完成させる。 |
・ |
20分 | ・コード進行に合わせてベース音 (低音)を入力する。 | ベース(低音)については ・ルート音(各コードを構成している一番下の音)を使って入力するように指示する。 ・バス・ドラムが入るところに、ルート音を入力するのが基本であることを指示する。 ・その他 「5度の音を使う」「コード音を分散して使う」など。 いろいろと工夫を凝らすと曲の印象が変わっていくことを示す。 |
10分 | ・入力した音楽をさまざまな音色・音量・テンポで鳴らし、音色・音量・テンポはすべて数値化して入力されていることを理解する。 | ・音色・リズムを変えることによっていろいろな表現ができることを示す。 ・授業プリント例、授業プレゼンテーション例 |
20分 | <4時間目>(8小節の)メロディをつくろう。 ・コード進行をもとにメロディ・ラインをつくる(8小節)。 ・パソコンのキーボードを使って入力できる場合はリズムに合わせて弾いて入力する。 |
・既存の曲を使う場合は著作権法に問題ないようにする。 (必要に応じて何曲か準備をしておく。) ・入力方法を示す。 ・前回作成したコード進行・リズムパートを確認させる。 |
10分 | ・コード進行とメロディ・ラインが合っているか隣同士で試聴し、確認する。他の人に試聴してもらうことによって適宜修正を加える。 | ・注意事項として 「広い音域を使わない」 「離れた音を使わない」 「構成音だけではなく、それ以外の音も適当に交える」 「リズムパートと同じ音色を使わない」 など指示する。 |
10分 | ・音の強さ・長さ・大きさ・タイミングといった一つ一つの音に対して設定をする(発展学習)。 | ・![]() |
10分 | ・自分でつくった曲を勝手にコピーされたり、改変されたりしないようにするためには、どうしたらよいか考える。 | ・著作権について考えさせる。 ・音楽著作権については以下を参考にする。 ○警視庁 著作権の侵害に注意 ![]() ![]() ○JASRAC ジャスラックパーク ![]() ○社会法人 日本レコード協会 ![]() ○save our music!(Sony Music) ![]() ・授業プリント例、授業プレゼンテーション例 ・ ![]() |
参考文献 / 参考Webサイト御池 鮎樹(2002)『裏口からのMIDI入門』(工学社)191pp |