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表計算ソフトウェアのマクロ機能を利用した小テスト問題の作成

基礎確認用の問題シートを作ろう!

科目の中の位置付け

課題研究(1)調査,研究,実験,(2)作品の制作,(4)職業資格の取得


実習内容

ねらい

表計算ソフトウェアのマクロ機能を利用して小テストの問題を作成することにより過去に習得した知識の再確認をさせるとともに,表計算ソフトウェアの実践的な活用力を身に付けさせる。



実習に必要な機器,材料

表計算ソフトウェア

準備

 生徒に例として示すために,マクロ機能を利用して作成した問題シートのテンプレートとサンプル問題を作成する。

例示したテンプレートとサンプル問題(Excelファイル)
  問題シート作成用テンプレート template.xls(66KB)
  サンプル問題 sample.xls(66KB)
  
 問題は一つの問題シートに10問,解答方法は解答欄に文字や記号を入力したり,ラジオボタンにより選択する方式とする。すべての問題に解答した後,「採点」ボタンを押すと自動的に採点され,得点が表示されるように設定する。

実習課題

課題A(例示テンプレートの利用)
 1 教科書や問題集を参考に,分野別・難易度別に問題を考える。
 2 テンプレートを作成する問題シート分だけコピーし,それぞれに問題と解答を入力する。
 3 問題シートが正しく動作するか,いろいろな正答・誤答の組合せで確かめる。
 4 ネットワーク上の共有フォルダに保存する。

課題B(テンプレートの作成)
 1 テンプレートのマクロがどのように機能しているかを理解する。
 2 例示されたテンプレートを参考にして,各自で工夫したテンプレートを作成する。
 3 作成したテンプレートが正しく動作するかを確認し,問題点が見つかれば修正する。
 4 課題Aと同様に問題と解答を入力し,ネットワーク上の共有フォルダに保存する。

発展課題

 解答者が一層意欲的に取り組めるように,見た目が楽しそうであったり,高得点を取ることで何かコメントが表示されたりするなどの工夫を加え,さらに魅力的な問題シートにするためのアイデアを考える。

実習方法

 1 ネットワークの状況と表計算ソフトウェアの基本操作の確認
 2 問題の作成,および問題シートの制作
 3 動作確認の後,制作物をネットワーク上の共有フォルダへ提出
 4 生徒相互で動作確認と評価

時間配分 200分

時間配分 生徒の動き 教師の動き
1時間目
25分
課題A
サンプル問題に解答する。
マクロ機能による自動採点を体験する。

サンプル問題の基本的な仕組みを理解する。

例示したテンプレートを生徒用PCの作業フォルダにコピーし,ファイル名を変更する。
課題Aの説明
マクロ機能の便利さを体験させる。

サンプル問題の基本的な仕組みを説明する。

共有フォルダへ提出時にファイル名が重複しないように出席番号を付加したファイル名に変更させる。
25分 教科書等を参考に問題を作成する。

分野別や難易度別に分けて出題に工夫をする。
問題の作成について助言する。


2時間目
50分
作成した問題と解答をテンプレートに入力し,いろいろな正答・誤答の組合せをテストして正常に動作するかを確認する。

不具合があれば修正する。

作成した問題シートをネットワーク上の共有フォルダに保存する。
間違った操作をしないように,また不適当な出題をしないようにチェックする。

指示どおりに問題シートが保存されたかを確認する。
3時間目
50分
課題B

例示されたテンプレートを参考にして,各自で工夫したテンプレートを作成する。

問題と解答をテンプレートに入力し,いろいろな正答・誤答の組合せをテストして正常に動作するかを確認する。不具合があれば修正する。

作成したファイルを所定のフォルダに保存する。
課題Bの説明

机間指導し,生徒の質問に対し個別に対応する。

生徒相互に教え合いながら作業させることを認める。

指示どおりに問題シートが保存されたかを確認する。
4時間目
50分
ネットワーク上の共有フォルダから問題シートを読み出し,正常に動作するかを確認する。

生徒間で互いに問題を解き,評価する。

出題内容やマクロに問題点があれば修正する。
得点の競い合いにならないように注意する。