斉年寺と雪舟(さいねんじとせっしゅう)  <時代>室町時代  <地域>知多
斉年寺 総門

<所在地> 常滑市大野町(名鉄常滑線大野町駅より徒歩10分)
<概要>
 曹洞宗の斉年寺は正式には萬松山斉年寺と号する。寺伝によれば1505年(永正2)に大野城主佐治宗貞が亡き父の菩提を弔うために創建したという。かつては大野城内に建立されたが,大野城落城により現在の地に移転された。現在では山門,総門を備え,本堂だけは近年再建されている。
 さて,斉年寺の寺宝には,美術の教科書でもよく紹介される雪舟作の「達磨慧可断臂図(だるまえかだんぴず)」があり国の重要文化財に指定されている。この作品は雪舟77歳1495年(明応4)の作品で,現在は京都国立博物館に寄託されている。達磨禅師の二祖として中国で禅を完成させた慧可と禅師の問答を水墨画で見事に表している。達磨禅師の視線の鋭さに絵の前で釘づけになってしまう。
 ちなみに,ある有名な画家が「だるまの絵を描きたいから」と借りていき,何枚も練習しているうちにいっぱいになってどれが本物か分からなくなってしまい,困っていたところ,中の一枚の絵がぱちぱちとまばたきを始めたという。「さすが雪舟はすごいものだ」とその偉大さに恐れ入ったというエピソードが残っている。

<学習のポイント>
 武家社会とともに発達した禅宗や水墨画を文化史で扱う中で,室町時代の代表的な画家として雪舟と「達磨慧可断臂図」を扱いたい。

<見学のポイント>
 境内の四隅には持国天,広目天,増長天,多聞天の四天王が祀られているが,それらは像ではなく自然石を配して四天王に擬しているのがおもしろい。

<参考資料>
「常滑市誌」「古寺と仏像」
<問い合わせ先>
 斉年寺

 常滑市ホームページ
 http://www.city.tokoname.aichi.jp/

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