ちんとろ祭りは,半田市上半田(かみはんだ)地区の祭礼で,毎年4月の第2土・日曜日に行われる。山車も出るが,同時に行われる舟祭りに特徴がある。この舟祭りは
津島天王祭りから伝わったとされ,始まりは寛政年間(1789〜1801)のころといわれる。「ちんとろ」の由来は船上の提灯が「珍灯籠(ちんとうろう)」であり,また, お囃子が「チントロ、チントロ」と聞こえるところからきているという。2そうの「ちんとろ船」は住吉神社の前の宮池に火のともった提灯で飾られて浮かべられ,午後7時ごろ,船上で子どもによる「三番叟(さんばんそう又はさんばそう)」と呼ばれる舞が奉納される。舞は力強い男の舞と繊細で優しい女の舞が披露されるが,どちらも男子が舞う。