大野祭り(おおのまつり) 〈始まり〉江戸時代 〈地域〉知多
大野橋上の山車と矢田川に浮かぶ権丸 宵祭りの様子

〈関係地〉常滑市大野町(名鉄常滑線大野町駅下車徒歩3分)
〈概要〉
 常滑市大野町は,市の北部に位置している。古くは醸造・廻船・鍛冶・木綿などで栄えた町であった。その当時の面影を伝えるものに,大野祭りがある。毎年5月3,4日に行われ,三台の山車と一艘(そう)の巻藁(まきわら)船「権丸」(ごんまる)が登場し,大いに盛り上がる。18世紀中頃に町の北端の「高須賀町」に山車が建造され,その後各町内が山車を建造し,競うように祭りは発展していった。
 矢田川に浮かぶ権丸に取り付けられた提灯(ちょうちん)が回転する姿と大野橋上の三台の山車の競演は,この祭りの大きな見所である。権丸は伊勢湾台風の被害を受け,しばらくの間中断していたが,1988年(昭和63)に旧船を再現して復活を果たした。  

〈見学のポイント〉
 三台の山車が大野橋上にそろい,巻藁船の提灯の明かりが矢田川に映る様子は圧巻であり,とても美しい。この祭りの大きな見所の一つである。

〈学習のポイント〉
 大野祭りの特徴の一つである巻藁舟「権丸」の歴史的な由来について調べてみよう。

〈参考資料〉
 「常滑市誌」「知多半島が見えてくる本」

〈問い合わせ先〉
 常滑市観光プラザ 0569-34-8888

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