阿弥陀寺(あみだじ)  <時代>戦国時代  <地域>尾張
阿弥陀寺山門と鐘楼 蓮如上人画像

<所在地> 稲沢市下津東下町65(JR稲沢駅下車15分)
<概要>
 阿弥陀寺は1239年(延応元)に建てられ,元は真言宗の寺院であったが,戦国時代初期の文明年間(1469〜87年)に蓮如(れんにょ)上人が訪れたのを契機として,浄土真宗に改宗したと言われている。その後は,伊勢長島の一向一揆に際して,現在の稲沢市一帯の信徒たちが集結して織田信長勢に抵抗したと伝えられている。安土桃山時代には弾圧を受けたようだが,江戸時代には東本願寺(大谷派)の重要な地方寺院であった。
 現在も,寺宝として蓮如上人画像が掛け軸にして大切に保存してある。なお,この画像は稲沢市指定文化財となっている。
<学習のポイント>
 蓮如上人の一向宗(浄土真宗)布教の道のりと,真宗王国といわれている東海地方における浄土真宗の広がりを学ぶことができる。また,長島の一向一揆の規模・弾圧の激しさを学ぶ材料ともなる。
<見学のポイント>
 現在の阿弥陀寺は,本堂など建物自体は歴史的建造物ではないが,かつての鎌倉街道沿いにあるので,往時の繁栄を偲(しの)んでみるのもよいだろう。
<参考資料>
「稲沢市史」「寛文村々覚書」
<問い合わせ先>
稲沢市教育委員会生涯学習課 (0587)32-1111

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