内々(うつつ)神社  <時代>江戸時代  <地域>尾張
内々神社社殿と庭園 向拝梁の彫刻

<所在地> 春日井市内津町24(中央道小牧東ICより車で15分)
<概要>
 内々神社の創建は古く,平安時代の延喜式(えんぎしき)に記載されている。現在の社殿は,信州上諏訪の大工立川内匠(たてかわたくみ)・富之・富方の立川一門によって1813年(文化10)に竣工した。向拝(こうはい)梁の丸彫の見事な竜や,拝殿・本殿の細部に多くの白木の彫刻が施されており,江戸時代後期の傾向を示す代表的な社殿である。
<学習のポイント>
 善光寺表御門・富士浅間神社・京都御所御門などを造った宮大工が,内々神社を建てた。これが立川一門とその弟子たちである。この近くでは,瀬戸市の深川神社・豊川市の豊川稲荷を造っており,その建て方が内々神社と酷似している。
<見学のポイント>
 庭園は,内々神社本殿の背後にあって,南北朝時代の夢窓疎石(むそうそせき)の作と伝えられている。神社裏山の自然の岩が巧みに取り入れられ,三大巨石,特に中央の天狗岩が影向石(ようごうせき)をなし,高くそびえている。山の下には丸池が掘られ,出島・中島がある。石組みといい庭樹の茂みといい山の斜面や池畔を美しく飾っている。  内々神社社殿と庭園は共に県指定文化財である。
<参考資料>
「春日井の歴史物語」・「愛知の文化財中巻」
<問い合わせ先・ホームページ>
 春日井市        http://www.city.kasugai.lg.jp/index.html
 春日井市名所自慢  http://www.city.kasugai.lg.jp/sangyo/kanko/464/index.html
 春日井百景      http://www.city.kasugai.lg.jp/machi/keikan/hyakkei/index.html

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