新木津(しんこっつ)用水  <時代>江戸時代  <地域>尾張
朝宮公園西の新木津用水 八田川との合流地点(左側が新木津用水)

<所在地> 春日井市朝宮町4丁目(東名春日井ICより車で10分)
<概要>
 新木津用水は,木津用水の水を丹羽郡小口村(現在の大口町)から取り入れ,田楽を経て朝宮で八田川に合流し,庄内川に至っている。春日井の西部に「春日井原(かすがいばら)」という原野が広がっていた。春日井原の水不足を補うために用水を作る計画が立てられ,それが,藩営事業として1664年に完成したのが新木津用水である。
 この時期春日井原では多くの開墾が行われ,如意申(にょいさる)村の人が如意申新田を開墾した。
<学習のポイント>
 明治の初めまでは耕地の増加に反し,水量が非常に少なく,住民は干害に苦しんでいた。そのため,用水を改修して水不足を補い,さらに未開墾地を開墾しようと用水の下流地域で計画がもち上がった。県の回答で明治10年に,予算7万円で木曽川から名古屋へ船を通すために木津用水の改修を進めることを通知してきた。
<見学のポイント>
 朝宮公園南西で八田川と新木津用水が合流している。八田川の改修工事もなされ,現在では豊富な水量で庄内川に至る全長約15qの用水である。
<参考資料>
「春日井の歴史物語」・「春日井の近代史話」
<問い合わせ先・ホームページ>
 春日井市役所 0568-81-5111  http://www.city.kasugai.lg.jp/index.html

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