<概要> 江戸時代初期,徳川家康により「下小田井(しもおたい)の市」が開かれた。主に青果市場として発展し,当時は,江戸の神田,大阪の天満と並び,日本三大市場に数えられた。また,東海道と中山道を結ぶ美濃路のにぎわいも,この市の発展に関係した。この問屋記念館は,下小田井の市の有力な青果問屋の山田家の住宅である。江戸時代の問屋の形態を現在に残している。名古屋北部市場への移転までおよそ350年間,下小田井の市があった西枇杷島町は,市場の町としてにぎわいを見せた。