鉄造地蔵菩薩立像〈鉄地蔵〉(てつぞうじぞうぼさつりつぞう)珠応山 法蔵寺<時代>鎌倉時代 <地域>尾張
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鉄造地蔵菩薩立像 |
法蔵寺本堂 |
<所在地> あま市中橋郷中25(名鉄津島線木田駅下車,徒歩20分)
<概要>
鉄造地蔵菩薩立像(通称鉄地蔵)は高さが158.9cm,台座が26.3cmで,その名の通り鉄で造られている。刻銘のある鉄仏としては県内で最も古く,1230年(寛喜2)の銘が残っている。法蔵寺の本尊としてまつられ,国の重要文化財の指定を受けている。
鉄地蔵には逸話が残っている。1564年(永禄7)に開山された法蔵寺の寺伝によると,1560年(永禄3)に蜂須賀小六正勝が桶狭間の合戦へ出陣する折に,戦いに勝つことを祈願して蓮華寺東に奉安されていた鉄地蔵を持参することにした。ところが,鉄の重みで容易には動かせず,中橋の地に安置し,その代わりに鉄地蔵の鉄錫杖(てつじゃくじょう)のみを持参して出陣した。その結果,合戦に大勝。以後も連戦連勝をしたことにより,鉄錫杖は蜂須賀家の家宝になった。現在,鉄錫杖は徳島市の如意輪(にょいりん)寺に保存されている。一方,残された地蔵はその後,その場所が地蔵畑とよばれ,法蔵寺が建立されると村民がこの寺に移してまつった。以後,ご本尊として広く信仰を集めた。
<学習のポイント>
桶狭間の合戦以後,戦国武将として活躍した蜂須賀小六正勝について調べよう。
鉄地蔵を見学し,仏教を深く信仰した鎌倉時代の人々の様子を調べよう。
<見学のポイント>
寺の山門には,旧津島上街道にあった道標がある。鎌倉時代につくられた鉄仏である鉄地蔵をじっくり見てほしい。
<参考資料>
「戦国武将のふるさと・美和」「美和町史」
<問い合わせ先>
法蔵寺 052-443-0449
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