せともの祭り(せとものまつり) <時代>昭和 <地域>尾張
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窯神神社に向かう松明行列 |
せともの祭りの廉売市 |
<関係地> 尾張瀬戸駅前(名鉄瀬戸線尾張瀬戸駅下車)
<概要>
この祭りは,磁祖と呼ばれる加藤民吉をまつる窯神(かまがみ)神社の祭礼の一つとして行われているもので,1932年(昭和7)から始まった。当時は不況の影響で,瀬戸の焼き物問屋の倉庫には,売れない陶磁器があふれており,問屋が直接お客さんに即売することにした。1932年(昭和7),9月16日・17日の窯神祭りの日,瀬戸川沿いの栄町通りを中心に露天を設けて市を開くと大変な人気を呼び,近くの町や村からリヤカーを引いて買いに来るほどの大変なにぎわいだった。これが「せともの祭り大廉売市」の始まりである。
また,窯神神社では祭り前日の金曜の夜に前夜祭として瀬戸物作りにたずさわる人たちにより松明(たいまつ)行列が行われる。愛知県陶磁器工業協同組合の前でお祈りをした後,松明に火をつけ,巫女(みこ)を先頭に窯神神社まで歩き,加藤民吉の像に松明を捧げる。
<学習のポイント>
大正から昭和にかけて瀬戸の陶磁器業者は国内販売だけでなく,海外へも盛んに輸出していたが,次第に外国の安い陶磁器におされ,衰退していく。その当時の世界の様子を調べながら,陶磁器産業の盛衰を考えてみよう。また,尾張瀬戸駅の南西には,瀬戸蔵ミュージアムがあり,そこで瀬戸の陶磁器産業について学習することができる。
<見学のポイント>
せともの祭り初日の午前中に,窯神神社では祈祷(きとう)が行われている。窯業関係者を中心に多くの参拝者がいる。また,窯神神社からは大きな採土場を見ることもできる。
<問い合わせ先・ホームページ>
瀬戸まるっとミュージアム課 0561-85−2730 http://www.seto-marutto.info/pc/top.php
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