吉浜の細工人形(よしはまのさいくにんぎょう) <時代>江戸時代 <地域>西三河
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柳池院(りゅうちいん) |
細工人形の作成 |
<関係地>柳池院 高浜市屋敷町7−26 (名鉄三河線吉浜駅下車,徒歩10分)
<概要>
5月8・9・10日の三日間,高浜市吉浜の柳池院と宝満寺(ほうまんじ)で「花の塔(とう)」「おためし」とよばれる祭礼が行われる。 これは熱田神宮が発行する「熱田神宮豊年祭之図」を地元で再現するもので,その年の豊作を占う行事である。安城市歴史博物館には「花の塔」の展示コーナーがある。
この「花の塔」に「細工人形」(県指定無形文化財)が奉納される。人形は胴体が竹で骨組みされ,その表面に着色した貝殻や木の実,竹などで飾るのが特徴である。
歌舞伎や物語の名場面,主人公などが華やかに再現される。「細工人形」は,「花の塔」とは直接関係するものではなかったが,
1857年(安政4),柳池院本尊大日如来開帳の年,加藤佐七が人形を作ったことから細工人形が始まったといわれる。その後,菊人形が隆盛になるにつれ,吉浜の菊人形は全国的に有名となった。
<学習のポイント>
神仏混淆の典型的な事例といえる「花の塔」が,日常の農耕生活とどのように関係しているか考えてみよう。
<見学のポイント>
地元の人たちによって丹精込めて作られる「細工人形」が愛らしい。
<参考資料・ホームページ>
「高浜市史」「展覧会 おまんと−馬と人が駆け抜ける祭礼−」
高浜市ホームページ http://www.city.takahama.lg.jp/
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