奥殿陣屋跡(おくどのじんやあと)  <時代>江戸時代  <地域>西三河
奥殿陣屋書院 奥殿陣屋書院内

<所在地>岡崎市奥殿町雑谷10 (名鉄名古屋本線東岡崎駅下車,名鉄バス乗り換え,奥殿陣屋下車すぐ)

<概要>
  陣屋とは,江戸時代の小さな藩主や代官,郡代の居所のことをいう。奥殿藩の初代,大給松平真次(おぎゅうまつだいらさねつぐ)は, 大坂夏の陣で活躍したのち三河に所領三千石を与えられ,四代松平乗真(のりざね)の代に奥殿藩が誕生した。
  陣屋には,表御殿・書院・藩主住居・地方役所・学問所などが立っていたが,1867年(慶応3)の龍岡城(たつおかじょう)竣工にともない, 藩業務が信州田野口(長野県南佐久郡)に移管され,少しずつ移築されたり取り壊されていった。
  1985年(昭和60),書院が現在地に復元された。書院の庭には,近代茶道の祖といわれる玄々斎宗室(げんげんさいそうしつ)誕生の碑がある。 また,資料館には,玄々斎宗室と同様に大給松平出身の永井尚志(ながいなおゆき)や大給恒(おぎゅうゆずる)に関係する資料も展示されている。

<学習のポイント>
  奥殿資料館に展示されている外国奉行永井尚志や日本赤十字社創始者大給恒の資料を通し,幕末における大給松平氏の活躍を調べてみよう。

<見学のポイント>
  陣屋の入り口から奥の山ぎわを登っていくと土塁や歴代の藩主の墓がある。

<参考資料>
  「岡崎市史」 「奥殿陣屋のすべて」

<問い合わせ先・ホームページ>
  奥殿陣屋 0564−45−7230
  岡崎市ホームページ 奥殿陣屋(旧奥殿藩陣屋跡) http://www.city.okazaki.aichi.jp/menu5323.html

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