鳳来山東照宮 (ほうらいさんとうしょうぐう)<時代>江戸時代  <地域>東三河
鳳来山東照宮拝殿

<所在地> 新城市門谷字鳳来寺4(JR飯田線本長篠駅下車バス30分)

<概要>
 鳳来寺は真言宗五智教団(しんごんしゅうごちきょうだん)の本山で,鎌倉時代には三河七御堂の一つに数えられるが,室町時代には衰えた。しかし江戸時代,鳳来寺山に東照宮が建立されて以来徳川氏に手厚く保護され再び最盛期を迎えた。東照宮は徳川家康を神としてまつった神社で,幕府により全国に造られ,現在100を越える宮がある。鳳来寺山には,かつて家康の母の於大の方(おだいのかた)が,鳳来寺山の薬師に懐胎を祈願して家康を身ごもったという伝説があった。そこで3代家光がここに東照宮造営を命じ,4代家綱のとき1651年(慶安4)に完成した。建物は本殿・中門・拝殿(はいでん)・弊殿(へいでん)・水屋が当時のまま残っており,国の重要文化財に指定されている。日光東照宮のように漆塗りの極彩色で,江戸初期の権現造(ごんげんづくり)の様式をよく示している。平成14年に「平成の大修理」が行われ,現在は創建当時の様子を見ることができる。
<学習のポイント>
東照宮は日光東照宮に代表されるが,地元にも代表的な東照宮があることを示したい。また幕府が全国に東照宮を造らせた理由を,統治政策面から考えさせてみる。 

<見学のポイント>
鳳来寺山は,県内でも有名な観光地で訪れる人も多い。東照宮へは,山の下(門谷方面)から階段を登るか,又は車で山頂付近まで行くことができる(駐車場は有料)。
<参考資料>
「鳳来町誌」・「図説東三河の歴史」・「愛知県の歴史散歩」・「東三河の歴史」

<問い合わせ先>
鳳来山東照宮 0536-35-1176  

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