御油宿(ごゆしゅく)と松並木 <時代>江戸時代 <地域>東三河
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天然記念物の松並木 |
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<所在地> 豊川市御油町並松 (名鉄名古屋本線御油駅下車徒歩10分)
<概要>
江戸幕府は交通の整備のため主要街道である五街道を定め,街道沿いに宿駅(しゅくえき)の制度を設けた。御油宿(ごゆしゅく)は東海道に置かれた53の宿場のうち35番目の宿場で,東三河には東から二川・吉田・御油・赤坂の4宿が置かれた。吉田から御油宿までは2里22町(約10km),御油から次の赤坂宿までは16町(約1.7km)で,御油・赤坂間は,東海道で最も短い。幕府による宿場の許可証である伝馬朱印状(てんましゅいんじょう)も御油と赤坂だけは1枚にまとめられている。この御油・赤坂間の旧東海道沿いに天然記念物に指定されている松並木がある。松並木は街道を行く人々を,夏の暑さや,冬の強風から守るため幕命により植えられたもので,1604年(慶長9)から11年かけて約160本が植えられた。
<学習のポイント>
江戸幕府による交通整備を学習するに当たり,地元にある宿場として御油宿を紹介したい。御油宿は現在も昔の街道の雰囲気を残しており,松並木とともに見学して学習するとよい。
<見学のポイント>
御油・赤坂間の松並木は現在も保存会により大切に守られている。左右に600mほど続く松の並木は,江戸時代の街道の雰囲気を楽しむことができる。御油宿と松並木に関する資料は,御油の松並木資料館で見学できる。
<参考資料>
「豊川市史」・「図説東三河の歴史」・「愛知県の歴史散歩」・「豊川の歴史散歩」
<問い合わせ先>
御油の松並木資料館 (0533)87−7214
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