財賀寺(ざいがじ)の仏像 <時代>平安・鎌倉時代 <地域>東三河
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復元修理された金剛力士像 |
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<所在地> 豊川市財賀町観音山(名鉄名古屋本線国府駅下車徒歩1時間20分)
<概要>
財賀寺(ざいがじ)は真言宗の寺で,724年(神亀元)聖武天皇の勅願により行基が創建したとされる。その後,813年(弘仁4)に弘法大師が再興し,一時衰えるが,鎌倉時代に源頼朝が平家討伐を祈願し,そのお礼として本堂と仁王門を再建し三河七御堂の一つに数えられるようになった。応仁年間には兵火にあい再び衰えるが,この地方の豪族牧野氏により現在の地に再建された。仁王門には,国の重要文化財である金剛力士像(こんごうりきしぞう)が2体安置されている。金剛力士像は解体修理され,1998年(平成10年)10月に落慶法要(らっけいほうよう)が行われた。従来は鎌倉初期の仏師運慶(うんけい)の作と伝えられていたが,調査により平安末期のものと判明した。
<学習のポイント>
源頼朝ゆかりの寺として紹介する。金剛力士像は東大寺の南大門にある運慶作のものが有名であるのでそれと比較してみるとよい。
<見学のポイント>
仁王門も修築され,修理されたばかりの金剛力士像を見ることができる。平成10年の落慶法要には,横綱貴乃花の土俵入りも行われ話題となった。
<参考資料>
「豊川市史」・「図説東三河の歴史」・「豊川の歴史散歩」
<問い合わせ先>
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