佐々木 味津三(ささきみつぞう)
―大衆小説家―
<時代>明治時代 <地域>東三河
佐々木味津三
津具文化資料展示センター
<関係地>
佐々木味津三の生家(北設楽郡設楽町津具字見出)
<業績>
佐々木味津三は『旗本退屈男』などを代表作とする明治の大衆小説家である。彼は北設楽郡設楽町津具(つぐ)で9人兄弟の三男として誕生した。
愛知一中(現県立旭丘高等学校)
に入学するが,父の死にショックをうけ病気となり中退して静養に当たった。このころ文学を志しはじめる。その後明治大学へ進学して,同人誌を発行。卒業後は雑誌記者などを勤めた。
1926年(大正15)頃から雑誌キングに大衆小説を書きはじめ,『謎の人形師』『右門捕物帳』『旗本退屈男』などが大好評で一躍人気大衆作家となった。1934年(昭和9)急性肺炎により37歳で死去した。
<年譜>
1896年
(明治29)
北設楽郡設楽町津具に生まれる
1914年
(大正 3)
父の死に直面し神経衰弱を患う
1918年
(大正 7)
処女作『葦毛の馬』発表
1928年
(昭和 3)
雑誌『キング』に『謎の人形師』執筆
1929年
(昭和 4)
『旗本退屈男』を執筆
1934年
(昭和 9)
急性肺炎で37歳で没
<学習のポイント>
彼の作品の多くは映画化されているので,鑑賞してみるとよい。また彼に関係した菊池寛や直木三十五についても調べよう。
<見学のポイント>
津具文化資料展示センターに彼の資料が保管してある。
<参考資料>
「東三河の歴史」 「図説東三河の歴史」
<問い合わせ先>
設楽町津具総合支所 0536-83-2301
設楽町教育委員会 0536-62-1105
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