渥美の電照菊(あつみのでんしょうぎく)  <時代>昭和時代  <地域>東三河
温室の夜景 温室内の様子

<関係地>田原市

<概要>
菊(秋菊)は,秋になって日照時間が短くなると花芽が付き,つぼみがふくらんで開花する性質がある。 そこで,花芽ができる前の時期に電照し,人工的に日照時間を長くすることで,開花時期を遅らせることにより, 需要が最も多い正月から春の彼岸の間に花を出荷できるようになった。
 1947年(昭和22),渥美半島で電照菊の栽培が始まり,翌年本格的に実用化された。渥美半島が電照菊の産地として発展したのは, 温暖な気候であったこととともに,1968年(昭和43),豊川用水が通ったことが大きな理由と言える。
 現在では,技術の向上により,一年中栽培,出荷されている。また,愛知県の菊の出荷量は全国第1位,その半分以上が電照菊で, 渥美半島が主要生産地となっている。

<学習のポイント>
 電照菊栽培について,生産から出荷までの様子を調べてみよう。
 電照菊栽培に携わっている人々の工夫・苦労・思いなどについて調べてみよう。

<見学のポイント>
 電照菊栽培のハウスを見学し,電照のタイマースイッチ,ハウスの温度や通風の調節,消毒・水やりなどがコンピュータ制御されている様子を見てみたい。
<参考資料>
 「あいちの地場産業」「昭和の農業技術発展史」

<問い合わせ先・ホームページ>
 愛知県「あいちの園芸農産の概要」 http://www.pref.aichi.jp/engei/gaiyou/index.html
 JA愛知みなみ http://www.ja-aichiminami.or.jp/

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