3 担当者が行う連携等(校内支援体制を含めて)

 ○保護者との連携
 ○通級による指導を受ける児童生徒の学級担任やその他の教師との連携
 ○在籍学級の児童生徒への支援
 ○専門機関との連携
 ○校内支援体制

○保護者との連携
 ・ 対象となる児童生徒の実態や保護者の願いを把握するために,必要に応じて教育相談を随時行います。
 ・ 通級による指導を受ける児童生徒の保護者と,通級指導教室での参観や懇談の機会をもち,学習内容を報告し,児童生徒の今後の目標や指導のねらいなどについて共通理解を図ります。


○通級による指導を受ける児童生徒の学級担任やその他の教師との連携
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通級による指導を受ける児童生徒の在籍学級担任とは,連絡帳等を通じて,通級指導教室の様子を知らせます。さらに,学級担任から学級での課題やニーズを聞き取り,通級による指導の学習課題に加えます。そして,効果的な指導方法を検討し,個別の指導計画を協力して作成し,児童生徒への支援を行います。
また,通級による指導担当者が通級による指導を受ける児童生徒の在籍学級での様子を参観したり,学級担任が通級指導教室での授業を参観したりすることで,新たな課題の発見や通級指導教室での指導を在籍学級での指導につなぐヒントになります。

 ・ その他の教師との連携では,通級による指導への理解と啓発を図るために,通級指導教室での児童生徒への指導方法,教室の経営方針,専門家からの助言,発達に関する知識や支援方法を共有することもあります。教師間で児童生徒に関する情報を伝え合い,話し合う機会を増やすことで,学校生活の中で支援方法を工夫する意識が高められるようにします。


○在籍学級の児童生徒への支援
通級による指導を受ける児童生徒が在籍する学級で,通級指導教室への理解啓発のために通級による指導担当者が授業をする場合があります。その際,次のような視点で授業を行います。
 



通常の学級に在籍する児童生徒に,通級指導教室の学習内容を紹介することで,言語活動やコミュニケーションをはじめ,特性に応じた指導を行う場であることを知らせます。
通級による指導を受ける児童生徒が気持ちよく通級できるような学級の雰囲気をつくります。
通級による指導を受ける児童生徒が,自尊感情を高め,今後の様々な活動に対して意欲的に取り組めるよう,練習した成果を発表し,認められる場をつくります。


○専門機関との連携
 ・ 通級による指導担当者が,通級による指導を受ける児童生徒の通う専門機関の言語訓練や教育相談,カウンセリングに同席し,参観することも必要です。そして医師や言語聴覚士,臨床心理士などからの助言により指導内容や方法の共通理解を図ります。これらを,学級担任や保護者に伝え,よりよい支援について考える機会にします。
 ・ 特別支援学校のセンター的機能による巡回相談などを活用し,児童生徒への支援について助言を受け,通級による指導担当者としての専門性を高める機会にもします。


○校内支援体制
 【校内委員会】
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特別な教育的支援が必要な児童生徒をできる限り早期に発見するようにします。
通常の学級担任が児童生徒の様子を報告し,全職員で共通理解を図ります。
継続的に個に応じた支援方法が適切になされているかを話し合います。
定期的な委員会だけでなく,児童生徒の支援が必要となった場合に,臨時に委員会を行うこともあります。
校長,教頭,教務主任,校務主任,特別支援教育コーディネーター,生徒指導主事(主任),養護教諭,通級による指導担当者,特別支援学級担当者,学年主任などを構成メンバーとしている学校が多いようです。
 【教育相談】
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児童生徒の支援について考える大切な相談と考え,通級による指導担当者としてできることを,保護者と共に考える場とします。
保護者の思いを丁寧に受け止めます。
児童生徒の様子を丁寧に聞き取ります。
児童生徒の様子を伝えながら,通級による指導担当者として児童生徒の達成感,自己肯定感をしっかり育てることを伝えるとともに,保護者との信頼関係を築きます。
 【事例検討会】
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事例提供者が,提供してよかったと思えるような話合いを目標にします。
自分がその児童生徒の学級担任であったなら,どのように支援するかという視点も必要です。
グループに分かれて全員が話合いに参加できるようにします。
経験の豊富な教師や特別支援学級担当者の教育的支援の方法を共有することで,具体的な支援を可能にし,同じような事例を持つ学級担任に対する間接的な支援にも役立てます。
 【研修会】
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気になる児童生徒たちが経験していると思われる,学習面や生活面でのストレスについて擬似体験をしたり,その児童生徒たちの支援方法を話し合ったりします。