コミュニケーションツール「Wiki」の活用(4/5)

5 ソフトウェアの設定

 (1) Apacheの設定

 次に,YukiWikiを動作させるために,インストールしたApacheの設定ファイル「httpd.conf」の編集を行います。「スタート」ボタンから次のようにたどると,「メモ帳」が起動し,「httpd.conf」を直接編集することができます。

※編集の際は,編集する前にどうなっていたかが分かりやすいように,その行をコピーして,行頭に「#」をつけてコメントアウトしておくとよいでしょう。

  ア DocumentRootの変更

 Webサーバのドキュメントを配置する場所を「DocumentRoot」として定義します。ここでは「d:/www」に変更します(230行目付近)。

# DocumentRoot: The directory out of which you will serve your
# documents. By default, all requests are taken from this directory, but
# symbolic links and aliases may be used to point to other locations.
#
#DocumentRoot "C:/Program Files/Apache Group/Apache2/htdocs"  ←コメントアウト
DocumentRoot "d:/www"  ←追加

  イ Directoryの変更

 DocumentRootに対応するDirectoryを,「d:/www」に変更します(250行目付近)。

# This should be changed to whatever you set DocumentRoot to.
#
#<Directory "C:/Program Files/Apache Group/Apache2/htdocs">  ←コメントアウト
<Directory "d:/www">  ←追加

  ウ YukiWiki用ディレクトリの追加

 YukiWiki用ディレクトリの設定を,「httpd.conf」に追加します。場所は任意ですが,ファイルの最後に追加すると分かりやすいでしょう。

<Directory "d:/www/wiki">  ←追加
     AllowOverride All  ←追加
</Directory>  ←追加

  エ Apacheの再起動

 ここまでの3箇所を書き換えたら,Apacheを再起動します。

 (2) YukiWikiの設定

 YukiWikiの設定は,「d:\www\wiki」の下にある「wiki.cgi」というファイルを,「メモ帳」などのエディタで編集して行います。

  ア 行頭の変更

 「wiki.cgi」の1行目を,次のように修正します。

<修正前> #!/usr/bin/perl
<修正後> #!perl

  イ 変数の変更

 「wiki.cgi」の35行目付近に書かれている変数の内容を,次のように修正します。

my $modifier_mail = '(管理者のメールアドレス)';
my $modifier_url = '(管理者のWebページアドレス)';
my $modifier_name = '(管理者名)';

 (3) 動作確認

 以上の設定が完了したら,正しくインストールされたかどうかを確認してみましょう。

  1. Apacheが起動していることを確認します。
  2. ブラウザを起動し,URLを次のように入力します。
http://localhost/wiki/wiki.cgi
※ブラウザのプロキシ設定で,ローカルアドレスにはプロキシサーバを使用しないようにしておく必要があります。
  1. 図5-1のように,YukiWikiのFrontPage(フロントページ)が表示されます。
YukiWikiのフロントページ
図5-1 YukiWikiのフロントページ
  1. FrontPageの「AdminChangePassword」をクリックし,管理者用のパスワードを設定します。最初に設定する場合,管理者のパスワードは空になっているので,図5-2のように「新しいパスワード」のみを入力し,「パスワード変更」ボタンをクリックします。
パスワード設定画面
図5-2 パスワード変更画面
パスワード変更完了画面
図5-3 パスワード変更完了画面

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