RIS(Remote Installation Services)の利用について(1/3)


1.はじめに

RISとは,リモートインストールサービス(Remote Installation Services)の略で,Windows 2000 Serverの機能の一つです。

※Windows Server 2003にも同様の機能があります

RISを利用すれば,ネットワーク経由でWindows 2000 Professionalを導入できます。また,OSだけでなく,アプリケーションをインストール後のイメージも作成が可能です。よって,1台のパソコンをセットアップすれば,複数台を同じ状態で作成することが可能であり,ハードディスク破損等の場合も簡単に復元できます。

※作業時間について

作業時間については,ファイルの容量やLANのスピードによって,大きく異なります。
 例として,5GB程度の容量で,100BASE-TXのLANを利用した場合,イメージの作成で約60分,イメージのダウンロードで約60分程度の時間を要します。
 また,複数台を同時にセットアップする場合は,LANの負荷が増えるため,更に作業時間は長くなります。

2.前提条件

RISを利用するには,以下の条件を満たす必要があります。

(1)Windows 2000 Serverで以下のサービスがインストールされていること

・DNSサーバ
・DHCPサーバ
・Active Directory

(2)Windows 2000 Serverのブートパーティション以外にNTFSでフォーマットされた1GB以上の容量のパーティションがあること

(3)クライアントパソコンは,以下のどちらかのネットワークアダプタを使用していること

・PXE(Pre-Boot Execution Environment)リモートブートROMを内蔵していること
・RISブートフロッピーディスクに対応していること
※RISブートディスクでサポートされているLANアダプタ
3Com
  3C900B-Combo
  3C900B-FL
  3C900B-TPC
  3C900B-TPO
  3C900-Combo
  3C900-TP0
  3C905B-Combo
  3C905B-FX
  3C905B-TX
  3C905C-TX
  3C905-T4
  3C905-TX
AMD
  PCnet Adapters
Compaq
  NetFlex 100
  NetFlex 110
  NetFlex 3
DEC
  DE450
  DE500
HP
  DeskDirect 10/100 TX
Intel
  Pro 10+
  Pro 100+
  Pro 100B