<目的>
@ 住居の平面図を読み取り,住居や住空間のイメージを具体化する。
A 平面図に家具・家財道具を配置することにより,自分の考える住空間を具体化するとともにライフステージに合わせた住まい方を考える。

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<生徒の実習紹介>

 ↑ベッドとテーブルで部屋の大部分を占めたので,シンプルな部屋にしました。ベランダがちょっと寂しいと思ったので花を植えました。少しでも風通しがよくなるように洗濯干し場を少しずらしてみました。
 ↑部屋を広く使うには,やっぱりベッドよりも,布団の方がいいなぁと思いました。ドアがどちらに開くかとか,向きをどうするかとかちょっとしたことでスペースや部屋の感じが違ってくるんだなぁと思いました。
 ↑実際に見てみないと家具の大きさなど,イメージがわきにくいことが分かった。家具の配置,窓や隣の家の人のことも考えなければいけないことが分かった。
 ↑やっぱりベッドは必要だと思った。ぐっすり寝たいからそうした。テレビは隣の人のことを考えて逆の場所(窓側)に置いた。
<生徒の感想紹介>
・ 今回,こうして自分の部屋に何をどう置くかと考えてみると,距離感や隣人のこと,必要最低限の家具は何があるかなどすべてに気を配りながら配置するのがとても難しかったです。部屋をどう使うとうまく,広く使えるかをしっかり考えながら家具を置くことができた。
・ テレビの位置を決めるのが一番難しかった。隣の人のことを考えないといけないのは大変だった。棚の位置も工夫した。ベッドがあるとけっこう幅をとるから布団の方がよかったのかなと思った。シミュレーションは難しい。考えることがたくさんでした。全部はうまくいかないものだと思いました。
・ 最初は難しいかなって思ったけど楽しかったです。家具の位置を考える上で,ベッドは冬に窓際に置くと寒いのでなるべく避けたり,夏に風通しのよさそうなところにソファーを置いたり,目が悪くならないようにテレビの近くに照明を置きました。ベランダは活用したいなと思って家庭菜園ができるようにしました。意外に狭くて納得がいくように置くのは少し頭を使いました。しっかり収納したいから棚をたくさん置きました。
<成果と課題>
  高校卒業後,一人暮らしをするという設定で住空間をイメージさせた。一人暮らしにあこがれている生徒も多く,取組姿勢は積極的であった。しかし,生活経験が乏しい者が多いため,日々の生活に本当に必要なものは何かという点に着目して家具等を選択することは難しいようだ。また,部屋の大きさや家具・家財のサイズ,距離感を具体的にイメージできないため,非現実的な空間を構成する生徒も多く見られた。時間に余裕があれば,配色させるとイメージがつかみやすいと思われる。