正住院と高久隆古(しょうじゅういんとたかくりゅうこ) <時代>室町時代 <地域>知多
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正住院 総門 |
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<所在地>
常滑市保示(名鉄常滑駅より徒歩20分)
<概要>
常滑市きっての大寺である正住院は1474年(文明6)に半田の常楽寺から隠居してきた空観栄覚上人によって創建された。一説には奈良時代,行基によって開基された高讃寺の一坊であったという説もあるが定かではない。宗派は浄土宗で,常滑では曹洞宗に次いで多く,かつては近隣の寺院の本寺であった。
寺を訪れてまず驚くのは,総門の見事さである。旧常滑と呼ばれる市街地は細い道が入り組んでいるが,細道を通って寺に向かうと突然に総門が現れる。周囲の密集した民家を圧倒する迫力である。総門をくぐって境内に入ると珍しい形の六角堂があり,正面には総門に負けない程の大屋根をもつ本堂が構えている。本尊には阿弥陀如来が納められる。
寺宝としては,高久隆古(たかくりゅうこ)が描いたふすま絵等が伝わる。隆古は白川藩家老川勝氏一族の出身と言われ,江戸で南画を学び,京都で大和絵を学んだ画家である。正住院にはふすま,障壁(しょうへき),衝立(ついたて)などに歴史,人物,波長風景などの題材で七十三面描かれている。それらには南画と大和絵を兼ね備えた特徴がみられ,きわめて興味深い作品群になっており,県の指定文化財になっている。
<学習のポイント>
化政文化の地方への広がりを示す一例として紹介したい。
<見学のポイント>
住職が徳川家ゆかりの常楽寺出身ということもあり,正住院にも徳川家康ゆかりの品々も保存されている。
<参考資料>
「常滑市誌」 「常滑市の文化財」
<問い合わせ先・ホームページ>
正住院
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