森田 吾郎(もりたごろう) −大正琴の発明者−  <時代>明治時代 <地域>名古屋
  
森田吾郎肖像 大正琴

<関係地>大正琴発祥の地碑 名古屋市中区大須2-21-47 大須観音内 (地下鉄鶴舞線 大須観音駅 下車徒歩1分)

<業績>
 1911年(大正元),名古屋在住の森田吾郎(本名・川口仁三郎)は,二弦琴(八雲琴)にピアノの鍵盤の配列を応用し, タイプライター式の押しボタンを使って,誰にでも容易に演奏できる楽器を発明した。 大正時代に大流行したので,「大正琴」と呼ばれた。
 その後,日本政府の重要輸出品目に指定され,「ナゴヤ・ハープ」の名前で,東南アジア諸国,特にインド, タイへ大量に輸出された。戦後,西洋楽器が進出してきたが,現在も,幼児から高齢者まで多くの愛好者が存在している。

<年譜>
1874年(明治7) 名古屋大須門前町の森田旅館の息子として生まれる
1888年(明治21) 14歳で一絃琴や横笛(明笛)を演奏した
1899年(明治32) 25歳でヨーロッパに渡り演奏活動をしていた
1911年(大正元) 「大正琴」発売
指導法・教材の開発に努め,普及に尽力する
1952年(昭和27) 78歳で没

<学習のポイント>
 同郷,同時代のバイオリン製造者の鈴木政吉とも交友があった。どんな話をしていたのか想像してみよう。

<見学のポイント>
 発祥の地碑のある大須観音には,他にもいろいろな碑があるので,調べてみよう。

<参考資料>
 「大正琴の世界」大正琴協会

<問い合わせ先・ホームページ>
 文部科学省認可 社団法人 大正琴協会 http://www.taishokoto.or.jp/

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