冨吉建速神社・八劔社(とみよしたてはやじんじゃ・はちけんしゃ) <時代>室町時代 <地域>尾張
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両本殿前にある拝殿 |
冨吉建速神社本殿の蟇股(かえるまた) |
<所在地> 海部郡蟹江町大字須成字門屋敷上1363( JR関西本線蟹江駅下車徒歩15分)
<概要>
龍照院の隣にあり,地元では「須成(すなり)神社」として親しまれているこの神社は,正式には「冨吉建速神社」「八劔社」という二つの神社から成っている。塀越しにしか見ることはできないが,拝殿の奥に両社の本殿が並んでいる。室町時代の特徴が残る美しい建物で,国の重要文化財に指定されている。
両本殿とも,流れ造りの屋根であり,その下には,蟇股(かえるまた)が置かれている。蟇股とは,梁の上に座っている装飾である。上方の荷重を支えるための部材で,下方が開いて蛙の股のような形をしているところからきている。また,社殿は織田信長が造営したと言われている。
須成祭の宵祭と朝祭には,数多くの提灯(ちょうちん)や花で飾られた車楽船が稚児を乗せて蟹江川を上り,この両社は大変な人でにぎわう。
<学習のポイント>
蟇股が近くの神社や古い民家にあるかどうか調べてみよう。また,両社の歴史を調べ,両社の再建にかかわった木曽義仲や織田信長とのかかわりについても調べてみよう。
<参考資料>
「かにえ須成歴史散歩」(蟹江町歴史民俗資料館発行)
「尾張の文化財とくらし」(愛知県社会科教育研究会尾張部会発行)
<問い合わせ先>
蟹江町歴史民俗資料館 0567-95-3812
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