宮田用水(みやたようすい) <時代>江戸時代 <地域>尾張
|
現在の宮田用水(江南市宮田) |
|
|
宮田用水の幹線水路網「濃尾用水拾余話」より |
<所在地> 宮田用水取水口(犬山頭首工)(名鉄犬山線木津用水駅下車徒歩15分)
<概要>
「御囲堤」の築造により洪水などの治水の問題は大きく減少したが,新たな問題も発生してきた。堤防の閉め切りにより,農業用水の確保が難しくなった。そこで,堤防の完成とともに杁(いり)(=水門)を設置し,平安以来の「大江用水」につないだ。しかし,木曽川は河道の変動が激しく,杁に土砂が堆積するなどにより,取水がすぐに困難となった。何度かの杁の変更の末に,宮田村取水口を設け、現在の宮田用水の原型が完成した。当時の宮田用水は,335村という広大な範囲を潤していた。また,当時としてはあまり例を見ない,藩主直営の用水であった。
<学習のポイント>
宮田用水の水利が利用できた範囲を地図で確かめ、いかに広大な範囲を潤していたかを確認しよう。
<見学のポイント>
現在の取水は犬山の頭首工に移されている。旧杁と,どのくらい離れているか,実際に確かめてみよう。
<参考資料>
「濃尾用水拾余話(東海農政局 新濃尾農地防災事業所)」「犬山市史」「扶桑町史」「江南市史」「宮田用水史」
<問い合わせ先・ホームページ>