片岡 春吉(かたおかはるきち) ―毛織物の父―  <時代>明治時代  <地域>尾張
片岡 春吉像 モスリンの製品

<関係地> 天王川公園  津島市宮川町 (名鉄津島線津島駅徒歩15分)
<業績>
 岐阜県関ケ原近くの山村に生まれた春吉は小学校卒業後,近くの村の「おさ」( 織機の部品)を作る所へ,7年間の約束で働きに出た。そこでの仕事ぶりが津島町(現在の津島市)の「おさ」商片岡孫三郎に認められ娘婿として迎えられた。
 2年間にわたる全国織物地の見学調査の結果,毛織物に目を付け,当時日本に一つしかなかった東京モスリン工場に入社し勉強に励んだ。2年後の1898年(明治31年)津島に帰り毛織物を始めた。仕上がったモスリンは評判が悪く,今度はセルの生産に取り組むことにした。努力のかいあって,品質のよいセルを織り上げることに成功した。
<年譜>
1872年(明治5) 岐阜県多良村(大垣市上石津町)に生まれる
1892年(明治25) 津島のおさ製造販売業片岡孫三郎の長女しげ子と結婚
1910年(明治43) 実業功労者として,明治天皇よりおほめの言葉をいただく
1923年(大正12) 51歳で没

<学習のポイント>
 春吉の生きていた時代の日本の工業の様子を調べてみよう。 
<見学のポイント>
 天王川公園内に片岡春吉像があり,その公園の近くに片岡毛織がある。
 また,天王川公園には,国際的詩人である野口米次郎の像もある。
<参考資料>
「愛知に輝く人々」「片岡毛織社史」
<問い合わせ先・ホームページ>
津島市役所     0567-24−1111 http://www.city.tsushima.lg.jp/
津島市立図書館  0567-25−2145

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