楞厳寺(りょうごんじ) <時代>戦国時代 <地域>西三河
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楞厳寺本堂 |
楞厳寺山門 |
<所在地> 刈谷市天王町6-7 (名鉄三河線刈谷市駅徒歩20分)
<概要>
遠州浜松普済寺(ふさいじ)の利山和尚が,1413年(応永20)に開いたとされる曹洞宗の寺である。岡崎城主松平広忠(ひろただ)は,東に今川義元,西に織田信長が迫り,情勢はとても厳しかった。広忠はそこで水野忠政の娘の於大(おだい)と結婚,この連携によって独立の維持を図った。この結婚は「国中大方敵に成り,岡崎一城に成り申し」という苦境に立たされたことによる政略結婚だった。広忠と於大との間に,1543年(天文12)竹千代(後の家康)が誕生したが,その後さらなる政略で離別することとなった。刈谷に帰った傷心の於大はたびたび参詣したという。於大が阿久比に嫁ぐとき,思い出の品をこの寺に納めたと言われている。
<学習のポイント>
戦国時代の西三河で,今川氏・織田氏という列強の大名に囲まれた松平氏・水野氏の攻防を学習するときに参考となる。
<見学のポイント>
水野家廟所(市指定史跡)が境内にある。また,於大が岡崎から持ち帰ったという調度品や絹本著色伝通院(けんぽんちゃくしょくでんつういん)画像(於大の肖像画,県文化財)がある。
<参考資料・ホームページ>
「刈谷市史」
刈谷市ホームページ http://www.city.kariya.lg.jp/
<問い合わせ先>
刈谷市教育委員会文化振興課 0566-62-1037
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