三河万歳(みかわまんざい) <時代>江戸時代 <地域>西三河
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三河御殿万歳(安城の三河万歳保存会) |
三河万歳(西尾の三河万歳保存会) |
<関係地>安城市歴史博物館 安城市安城町城堀30 (名鉄西尾線南安城駅下車徒歩10分)
<概要>
「万歳」は,正月にその年が良い年になるように,願いを新春のお祝いの言葉に込めて舞う祝福の芸であり,万歳師の訪れは,歓迎されるものであった。
「万歳」の起源については不明な点が多いが,戦国時代には三河武将と陰陽師(おんみょうじ)とのかかわりが知られている。
徳川家康が関東移封以後も,三河地方と強い関係を維持していたことは,江戸時代の三河万歳の隆盛に大きく関係している。元旦の朝,御門開きの栄誉を担ったのをはじめとして,江戸の町や関東一円を巡回していた。 祝福して廻った万歳師の主なものには,別所(べっしょ,安城市),森下(西尾市),吉田・小山田(吉良町),戸金(とかね,蒲郡市),宿(しゅく,小坂井町)などがある。
明治時代以降,神道の国教化政策の中で,仏教色の濃い陰陽道の影響下にあった万歳は衰退した。現在,安城や西尾,幸田では保存会が結成され,芸能としての万歳が伝承されている。 平成7年には,国指定重要無形民俗文化財に指定されている。
安城市立安城西中学校,安城市立丈山小学校,西尾市立西野町小学校では,生徒・児童による三河万歳のクラブが存在し,伝統が継承されている。
<学習のポイント>
戦国時代・江戸時代の将軍や大名が,芸能や茶事などにどのようにかかわったか調べてみよう。
<見学のポイント>
戦国時代・江戸時代・明治時代における「万歳」の役割を考えてみよう。
各地区の舞いを比較してみよう。
<参考資料・ホームページ>
「西尾市史」 「西尾市文化財図録」 「西尾の三河万歳」
安城市中央図書館ホームページ https://www.library.city.anjo.aichi.jp/kyoudo/kyoudo20.html
西尾市ホームページ http://www.city.nishio.aichi.jp/index.cfm/8,2136,91,409,html
<問い合わせ先・ホームページ>
西尾市教育委員会事務局 文化振興課 文化財担当 0563−56−2459
西尾市岩瀬文庫 0563−56−2459 http://www.city.nishio.aichi.jp/nishio/kaforuda/40iwase/index.html
安城市歴史博物館 0566-77-6655
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