一色のカーネーション(いっしきのかーねーしょん) <時代>昭和時代 <地域>西三河
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カーネーション団地にあるハウス |
ハウスの中で栽培しているカーネーション |
<関係地>西尾市一色町
<概要>
一色町でカーネーションの栽培が行われるようになったのは,1960年(昭和35)頃である。この地域は,矢作川が運んできた砂の多い土地で水はけがよく,また,比較的雨が少なく,冬も温暖なのでカーネーション作りに適している。その後,1977年(昭和52)に作られたカーネーション団地などの施設・設備の増設や新しい栽培技術の導入などにより,急速に発展していった。特に,カーネーションは花茎が細く弱いために高品質の収穫が得にくいという問題点を,漁網を特別に作り替えた「フラワーネット」を考案し,問題点を解決したことで生産量が増えた。
現在,一色町のカーネーション栽培は,近代的な加温栽培により,県全体の約三分の一の生産量を占め,全国有数の生産地であり, うなぎ,えびせんべいとならぶ一色町の特産物となっている。
カーネーションは,6月までに苗を植え,夏から秋にかけて栽培をし,10月くらいから出荷を始め,母の日を前にした5月上旬が出荷のピークとなる。10万本のカーネーションを入れておくことのできる保存冷庫もあり,計画的に出荷されている。
<学習のポイント>
カーネーション栽培について,生産から出荷までの様子を調べてみよう。
カーネーション栽培に携わっている方の思いや工夫,苦労などについて調べてみよう。
<見学のポイント>
カーネーション団地とよばれる,多くの温室やボイラー,排水路などの設備が一箇所に集まった場所があり,効率的にカーネーションが生産されている様子を見学してみよう。
<参考資料・ホームページ>
「あいちの地場産業」
「一色町勢要覧」
社会科副読本「いっしき」(平成15年度版)
一色町ホームページ http://www.town.isshiki.aichi.jp/
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