大恩寺(だいおんじ) <時代>戦国時代  <地域>東三河
(大恩寺の山門)

<所在地> 豊川市御津町広石御津山(JR東海道線愛知御津駅下車徒歩15分)

<概要>
 大恩寺は正式名を御津山浄土真院大恩寺(みとさんじょうどしんいんだいおんじ)と言い,寺伝によれば敏達(びたつ)天皇の時代(572〜85)に百済の僧恵灌(えかん)により創建され,はじめは新宮山(しんぐうやま)にあって浄光院と称した。室町時代には廃絶に近い状態であったが,下総国(しもうさのくに)弘経寺(くぎょうじ)の僧了暁(りょうぎょう)が新宮山大運寺(だいうんじ)として浄土宗の寺となった。その後了暁の弟子勢誉(せいよ)は,徳川氏の菩提寺である岡崎大樹寺(だいじゅじ)を開いたことから松平氏の保護を受け,松平親忠(まつだいらちかただ)が現在の地へ寺を移した。さらに家康の父松平広忠(ひろただ)のとき,徳川家に大恩のある寺として,御津山浄土真院大恩寺と改名したのである。江戸時代には家康から100石の領地を与えられた。 

<学習のポイント>
 地元にある徳川家康ゆかりの寺として紹介したい。また関係の深い岡崎大樹寺についても,調べてみるとよい。

<見学のポイント>
境内には国指定重要文化財の念仏堂があったが,残念ながら1994年(平成6)に火事にあい焼失してしまった。県指定文化財の山門は古刹にふさわしい立派なものである。

<参考資料>
「御津町史」 「図説東三河の歴史」 「東三河の歴史」 

<問い合わせ先・ホームページ> 
豊川市役所(商工観光課) 0533-89-2140  http://www.city.toyokawa.lg.jp/

<問い合わせ先>

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