鞍掛神社と駒止の桜(くらかけじんじゃとこまどめのさくら)  
                                <時代>鎌倉時代  <地域>東三河
鞍掛神社 駒止の桜の碑

<所在地>豊橋市岩崎町森下72(豊鉄バス飯村(いむれ)岩崎線赤岩口行き駒止下車)
<概要>
 鞍掛神社は,もとは米山大明神(よねやまだいみょうじん)と呼ばれ,1188年(文治元)までは現在地の南にあった。1190年(建久元),全国を平定した源頼朝が上洛途中にこの神社を通り,鞍(くら)を奉納して武運を祈願したためそれ以来,鞍掛神社と名を改めたと伝わる。神社の前の道は現在の静岡県新居(あらい)から豊川市本野原(ほんのはら)に至り,鎌倉街道であるとされる。神社から東北に約150mのところには,頼朝が軍馬を止めて休んだといわれる駒止の桜の碑がある。鞍掛神社の南に葦毛(いもう)という地名が残っている。頼朝の乗っていた葦毛(あしげ)の馬が急死したため,愛馬の死を悼み手厚く葬った。この地が現在,県下最大の「葦毛湿原(いもうしつげん)」として知られている。江戸時代には「いもう」という集落があり,現在は県指定天然記念物「いもう湿原」にその名が残っている。
<学習のポイント>
 源頼朝と鎌倉幕府の成立を復習してみよう。また,当時の武将たちが行き来した鎌倉街道のルートなども調べてみよう。
<見学のポイント>
 頼朝の駒止の桜は,かつては大木であったが枯れてなくなり,その後地元の人たちが昔をしのんで新たに桜の苗を植え,現在の桜は3代目である。また,葦毛湿原は自然歩道も整備され,90種に及ぶ湿原植物が季節おりおりに楽しめる。 
<参考資料>
 「豊橋市史」「東三河の歴史」「図説東三河の歴史」「愛知県の歴史散歩」
<問い合わせ先・ホームページ>
 豊橋市美術博物館 0532-51-2882  http://www.toyohaku.gr.jp/bihaku/

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