うなごうじ祭り(うなごうじまつり) <始まり>戦国時代 <地域>東三河
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ヤンヨウガミの様子 |
牛久保八幡社 |
<所在地> 牛久保八幡社(豊川市牛久保町) (JR飯田線牛久保駅下車,北東600メートル)
<概要>
牛久保八幡社の祭礼「若葉祭」の俗称が「うなごうじ祭」である。うなごうじというのは,おながうじ(尾長蛆)が 変化した言葉で,うじ虫のことである。
祭りの行列の最後尾を受け持つ「ヤンヨウガミ」という囃子方(はやしかた)の一群が, ところかまわず地面に寝ころぶ様子が,うじ虫に似ているところから付いた名前である。
祭りの起こりについて, 次にようなことが伝えられている。戦国時代,牧野古白(こはく)を始めとする
牛久保城の城主は,領民をことのほか大切にしていた。 ある時,日ごろの苦労をねぎらうため,領民を城中に召して酒食を振る舞った。 領民たちは,城主の振る舞い酒にすっかり酔い,まっすぐに歩いて帰ることもできず,ごろごろと転がりながら互いに助け合って帰ったということであった。 その様子を伝えているのが「ヤンヨウガミ」であり,この時の喜びを神事に盛り込み,領主の善政を忘れない領民の心を今に伝えているのが,うなごうじ祭りである。
<学習のポイント>
牛久保城等と合わせ,戦国時代のこの地方について考えてみよう。
領民を大切にしたという牧野氏のその後について,調べてみよう。
<見学のポイント>
毎年4月7日,8日に近い土,日曜日に行われている。山車,
笹踊り,ヤンヨウガミが,八幡社から天王社までを往復する。
<参考資料>
「豊川市史」「豊川の歴史散歩」
<問い合わせ先・ホームページ>
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