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児童生徒の情報モラル教育に関する研究(平成30~令和2年度)

   平成30~令和2年度にわたり,小学校,中学校及び高等学校,特別支援学校の教員が研究協力委員として,インターネット上の情報モラル教育に関する既存コンテンツを授業等で利用し,その実践報告をもとに情報モラルの効果的な指導法について研究しました。また,継続的に子どもたちの情報機器の利用実態について調査し,指導のための基礎資料として分析を行いました。
   平成30年度~令和2年度の研究成果は,愛知県総合教育センターの研究紀要(第110集)に掲載しています。
 
  平成30~令和2年度の研究成果は,愛知県総合教育センター研究紀要第110集に掲載しています。

   児童生徒の情報機器利用の実態調査の結果は、左メニューの中にある「実態調査」をクリックしてください。

情報モラル向上研究会議

   本研究会議は,平成21年度に「子どもの安全を守る情報モラル向上推進事業」において,警察,総務省,PTAや携帯電話会社を構成委員として,総合的に「情報モラル」の向上を検討し,実態調査・研究及び各事業の推進について協議するために設置されました。

   情報モラル教育に関する実態調査の結果や各委員の報告,議論,提案などを基に,子どもたちが安全・安心なインターネットの利用ができるように大人が意識しなくてはならないことを,「子どもの安全を守るための提言」として取りまとめました(平成22年2月25日)。

子どもの安全を守るための提言
●提言1「ネット社会の実態に目を向けましょう」
インターネットは大変便利なものです。しかし、子どもには不適切と思われる情報や犯罪の被害に巻き込まれる危険もそこには存在しています。大人も子どもも、このようなネット社会の実態に目を向け、十分に注意して活用しましょう。

●提言2「情報モラルについて学びましょう」
現実の社会でモラルに反すると考えられることはインターネットの世界でも同様です。インターネットの仕組みとルール・マナーを学ぶとともに、的確な判断ができるよう学習し、正しく安全に利用できるようになりましょう。

●提言3「ルールを決めて利用しましょう」
携帯電話やインターネットの利用について家庭でよく話し合い、利用方法や利用内容などのルールを決めましょう。子どもたちはルールを守って利用しましょう。保護者は子どものインターネット利用状況を把握し、保護者の責任のもとで利用させましょう。

●提言4「フィルタリングを利用しましょう」
子どもに不適切と考えられる情報に触れさせないようにするとともに、子どもを犯罪の被害者や加害者 にしないためにも、携帯電話やパソコンにはフィルタリングを利用しましょう。インターネットに接続できるゲーム機はペアレンタルコントロール機能も設定しましょう。子どもたちはフィルタリングにより安全な環境でインターネットが利用できることを理解しましょう。

●提言5「相手を思いやる心を持ちましょう」
メールや電子掲示板などを利用するときには、相手の気持ちを思いやりながら、文章を書きましょう。また、メールやネットだけに頼らず、人と直接会話することの素晴らしさも大切にし、「人を思いやる心」、「命を大切にする心」を育てましょう。

●提言6「困ったとき、悩んだときは相談しましょう」
普段から子どもたちとの会話を大切にし、いつでも気軽に相談できる環境をつくりましょう。困った時は、自分一人で悩まずに、いつでも家族や学校の先生などの大人に相談しましょう。ネットで知り合った人に相談することは危険です。どうしても家族や先生に相談できない場合は、公的機関の電話相談などを利用しましょう。

●提言7「社会全体で取り組みましょう」
子どもたちが、携帯電話やインターネットに接続できるゲーム機やパソコンなどを安全に利用するために、家庭・学校・地域・関係企業など社会全体で、できることから連携・協力して、子どもを守る取組や問題への対応をしましょう。