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技術・家庭科の栽培では,「基礎的な栽培技術を身に付けさせるとともに,作物を栽培目的に応じて計画的・合理的に育てる」ことが必要である。草花を複数選び,寄せ植えの栽培計画を立てさせることにより,
生徒は,幾つかの草花の「成育過程」や「環境条件」を調査することになる。この調べ学習を通し,
それぞれの草花の違いや共通点を自ら発見し,よりよい栽培方法を考えたり工夫したりすることにつながると考えた。
また,生育条件以外にも,色合い,草丈,ボリュームといった要素を考え,見た目の上でも,
様々な工夫ができ,個性の表出につながる。そして,自分の寄せ植えの世話をし成長を見つめ続けていく
ことにより,自分の寄せ植えに深い愛着がもてるのではないかと考えた。
寄せ植えは,14種類の草花の苗から,2〜4本の草花を,鉢やプランターは8種類から1個を自由選択とした。
肥料やわき芽・花殻摘みなどは,栽培計画に基づき各自で行うこととし,灌水は簡易スプリンクラーを設置し自動灌水とした。このようにすることで,
狭い場所で少ない授業時間でも,手軽で確実に栽培の授業が行えると考えた。 |