この教材の魅力
一人の人物について書かれているさまざまな文章を読み比べ,その特徴について考察する活動によって,その人物を多面的に捉えることができる。今回は赤染衛門に関する作品を三つ取り上げ,比較読みをする。『古本説話集』では,最初は嫌がっていた夫匡衡との結婚生活に対して,夫が「豪の者」になると嫌いでなくなったというエピソードが紹介されている。また,夫とともに尾張国に赴く様子も描かれている。『紫式部日記』では,赤染衛門のことを紫式部がどよのうに評価していたかを読み取ることができる。『今昔物語集』では,和歌の力によって状況を変えることができる人物として描かれている。こういった赤染衛門の愛らしさ,才能,家族への愛情など,さまざまな様子を読み取ることを通して,人間の奥深さなどに興味をもってくれるのではないだろうか。
また,友達と組んで読み進めることによって一人では困難だった内容の理解が容易になるとともに,友達の意見を自分に取り入れることによって理解を深めることもできる。このような活動を通して,協働のおもしろさを味わってほしい。
作者 赤染衛門(あかぞめえもん)
愛知県との関わり
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教材化のヒント
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魅力ある授業のために(単元化例)